【QK】外伝・神様は旦那様 (ページ23)

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神様の幼児化ページ23

朝起きたら手が小さくなってた。
…うん、今度は僕ね？

幸い記憶があるタイプの幼児化で良かった。

先に起きていたAさんの元へ向かうため、
ベッドを降り扉を開けた。

｢Aさん、おはようございます。｣

｢拓哉くん、おは…え？｣

｢あ、小さくなっちゃいました。｣

｢え？！えー！！？｣

驚くAさんを他所に鏡で自分の姿を確認する。

んー、7歳くらい？
これは、電車乗るのに切符必要だな。

うんうんと、自分の中で状況を整理していく。
2度目となれば慣れたもんだ。

僕は直ぐにメンバーの業務連絡に、
【河村幼児化】
と、メッセージを送った。

【福良:記憶あり？】
【河村:バッチリ、仕事行ける。】
【渡辺:なにか欲しいものありますか？】
【河村:大丈夫だけど、服買ってから行くから、Aさんと僕出勤昼頃になる。】
【福良:わかった、無理しないでね。】

他のスタッフも了解です、など慣れた様子だった。

唯一慣れてないのは…

｢Aさん？何してるの？｣

後ろから僕のことを観察する奥さんだけだ。

｢…本当に拓哉くん？｣

大人の僕のメガネは度が合わないから、
暫くは裸眼。
味覚も後退してるようで、
コーヒーには豆乳を投入した。

頬張っていたご飯を咀嚼し飲み込む。

｢ん、僕ですよ？今7歳くらいですかね。｣

コテンっと首を傾げると、
真顔のままスマホを構え、
カメラを連射する。

｢え、ちょっとAさん？
怖いんですけど。｣

山本いつもこんな感じだったのかと、
心の中で彼に謝る。

「ショ拓哉くん、めっちゃ可愛い。
え？可愛い！」

悶絶するAさんに、
「中身は変わらず大人の僕ですからね？」
っと、釘を刺す。

「わ、わかってるよ？
けど、可愛い、美人。河村家の遺伝子ありがとう。」

栃木の方向に拝み出すAさん。

「どうしよう、拓哉くん拐われないか心配だ。」
「拐われた事ないので、心配しないでください。
ほら、準備して！いつ戻れるかわからないので、
服買いに行きますよ？」

「あ、はい。…その前に…。」

立ち上がり、僕の前に立つAさん。
すると、僕の腋の下に腕を入れ持ち上げる。

「え？ちょっと、A！！」
「抱っこさせてー！！可愛い！」

抱っこのままギューっと抱きしめられる。

「…大人の体の時にやってほしいんだけど。」
「いや、抱っこできないから。」

さて、僕は一体何日で元に戻れるんだろう？
まぁ、寝て起きたら戻ってるだろ。