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家に着くと、ウトウトとソファーにダイブするAさん。
｢ほらほら、手洗いうがいしておいで。｣
｢うーん、疲れちゃったね。｣
｢いっぱい歩いたからね。｣
グッと、上半身を起こしコチラを見るAさん。
｢…拓哉くん、ありがとう。｣
｢ん？｣
｢あのね、Aね、
ママもパパもいつも居なくて寂しかったの、
けど、拓哉くんいっぱい一緒にいてくれて嬉しくて寂しくなかったの！｣
｢そっか、僕もありがとう。
Aちゃんが一緒にお留守番してくれて寂しくなかったよ。｣
ソファーに腰掛け、彼女の頭を撫で柔らかな髪に指を絡める。
｢私、拓哉くんのお嫁さんになりたかったなー。｣
｢え？｣
｢だって、優しいんだもん。
A、拓哉くん大好き。｣
えへへ、恥ずかしいーっと、
赤くなったほっぺを隠しながら笑う彼女。
｢僕も、Aちゃん大好きだよ。
大きく…戻ったらまた僕の奥さんになってね？｣
｢え？｣
チュッと、彼女が隠したほっぺにキスをする。
ぽんっ！！
マヌケな音を出して、Aさんが元に戻る。
｢え、Aさん？｣
｢ん？拓哉くん？どうしたの？｣
お互いに目をぱちくりとさせる。
｢あれ？もう夜？…って、なんか日にちが！？！｣
え？！え？！っと、意味わかんないと混乱するAさんを抱きしめた。
｢え？拓哉くん…泣いてる？｣
｢…泣いてない。…Aさん。｣
｢はい？｣
｢おかえり。｣
｢…？ただいま！｣
よく分からないけどっと、
笑う彼女に僕はキスを落とした。
Aちゃん
大丈夫、寂しくなったら僕がいるよ。
だって君は、僕の愛しい奥さんだから。
翌日のオフィスは｢おかえり｣まつり。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
思ったより長くなってしまった…。
次回はもちろん神様。
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作者名：檸檬 | 作成日時：2022年4月2日 11時
