十一日目 夕�� ページ32
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太宰さんと織田作さんが友人だったとは。
知らなかった。
まぁ、他者のプライベートに興味はないし踏み込むつもりもない。
「織田作が名前は出さなかったけど、君の事を凄く心配していた」
織田作さんとは、あの日しか逢ったことがない。
その数時間の間にオススメの物件を紹介してもらったりした。
「…そうなんですか」
何も知らないのならここで『彼は元気ですか？』と聞くのが普通だろう。
でも、その質問は私にはする権利がない。
太宰さんも知っているのだ、死期が判る力を私が持っていると。
意味がないのだ。
私にその質問が出来る権利もない。
云うことも特にないのでお互いに黙る。
だんだんと空が暗くなってくる。
この時間帯が一番好きだ。
空の色が見ていて落ち着く。
「太宰さんは、私のこと嫌いですか？」
自分で云っておきながら自分に驚いた。
「あの力で私は織田作さんの死を2ヶ月位前から知っていました」
引き返せなくなるかもしれない。
俯いて顔を隠す。
「少なくとも私に云えるのは、織田作の死は君のせいでは無いってことだよ」
太宰さんはポンポンと私の頭を撫でて屋上を出ていった。
泣きたくないのに、涙が出てくる。
何故だろう。
俯いてて良かった。
「Aさん！一緒に帰りましょう」
入れ違いでやって来た鏡花ちゃんと敦くん。
うん、と頷いて袖で涙を気付かれないようにふく。
今更だけど、織田作さん。
あの時は有難う御座いました。
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枝鈴(プロフ) - 銀色ミカンさん» 多分ヨコハマです！有難うございます。元の画像が素敵だったからこそのトプ画です (2016年11月29日 15時) (
レス) id: d03db269f2 (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - ページの上のって、ヨコハマの町ですか？凄く綺麗ですね！ (2016年11月28日 17時) (レス) id: 8b3f2e95f6 (このIDを非表示/違反報告)
枝鈴(プロフ) - 緑神実葉@中原中也を愛してるさん» 本当ですよ！描いてくださるだけでもありがたいですから(笑) (2016年11月15日 22時) (レス) id: d03db269f2 (このIDを非表示/違反報告)
緑神実葉@中原中也を愛してる(プロフ) - 枝鈴さん» 本当ですか！？嬉しいです！(笑)上手く描けるか分かりませんが頑張ります！ (2016年11月15日 19時) (レス) id: 24e187b4b6 (このIDを非表示/違反報告)
枝鈴(プロフ) - 槍神 剣さん» ありがとうございます。展開にドキドキしていただいて光栄です！これからも頑張ります (2016年11月14日 23時) (レス) id: d03db269f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝鈴 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年10月11日 0時
