テレパシー(前編) (ページ49)

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ちゃかちゃんの治安が悪くなった！
これは大事件なのに！！

「それって私のせいなの？！」

『そうだよ、俺のことかまってくれないから。俺めっちゃ荒れて、メンバーにも当たりまくってた』

『松倉なんて毎日ボコボコに蹴られてた』

『まぁ、服で隠れる部分を狙ったから、気付いてないだろうけど』

なんてこと！くらちゃんにまで被害が及んでいたなんて！！
そういえば最近、動画もインスタもほとんどアップされてない…気付かなかった！

「こ、こわい…ちゃかちゃんってそんな… 『wwwwww、信じるなよ～』

『そんなわけないだろ、仕事の役作りで変えただけだよｗ』

『よく見てよ、結構評判いいんだぜ？』

「えーっ、ヤダー！可愛くないし…」

そうはいったものの、痩せてシャープになったちゃかちゃんは大人っぽい。
伏し目で視線をずらした表情にはドキッとした///

「と、とにかく不良になったんじゃないならよかった」

『元気にしてた？』

「うん」

『舞台の配信、見てくれた？』

「うん、お疲れ様。まだまだ忙しそうだね」

『年末までありがたいことに仕事がつまってる。年明け、少し楽になるから…また会えるといいな』

「うん」

『俺が松倉を蹴らないように、たまには連絡してね』

「うん」

『なんだよA、最初の勢いはどーしたんだよ？仕事おわり？疲れてるよね』

違うよ、ちゃかちゃんがキラキラしてるからだよ。

「ちゃかちゃん、髪型かえたら雰囲気も大人っぽくなった」

『え？』

「なんか………ムカつく！」

『なんで？なんで、そうなる？？』

「wwwくらちゃんのこと、蹴ったら許さないからね！」

ちゃんと俺のこと構えよ、と念押しして、ちゃかちゃんは通話を切った。
数日もしないうちに金メッシュは姿を消し、いつもの可愛いちゃかちゃんに戻っていた。

そして、年末。
うみが体調不良で療養に入るというニュースが飛び込んできた。

Aうみ～、体調はどう??

海人死んでる～。まだ熱があってのども痛い。大丈夫になったら連絡するよ

あ～～～。
心配なまま、年末を迎えようとしていた。