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[宮近side]
舞台の稽古がはじまり、並行して仕事も増え、
元「あ〜〜〜、忙しい!有難い!!」
『怒ってんのか、喜んでるのか、どっちだよwww』
メンバーと一緒のことも多くなった。
A舞台、落選しちゃったよ〜。がっくり〜
宮近席、こっちで用意するよ?
Aううん、自分でちゃんと当選するまでガマンする
8月末にきたLINEを何度も眺めて、ため息をつく。
最後に会ったとき、変なこと言っちゃったからな…なんか連絡しにくい。
海「か〜いと。さっきからため息ばっかりw」
『AにLINEできない』
海「舞台を観にきて欲しかったよな。こんな時でなかったら食事もしたかったし」
如「ちゃか〜、動画撮るよ〜」
『はいは〜い』
もうすぐ誕生日だなー。
23になる前に答えをもらいたいような…間が空いたから怖くなってもいる。
でも…Aに会いたい。
そんな願いを込めながらコンビニに寄ると、
Aがいた!
『はい、これ履いて』ニコッ
「は〜、傷は痛いけど圧迫感がなくなって楽〜」
レッスンシューズを履かせ、シューズバッグにAのパンプスを入れる。
『立てる?送っていくよ』
Aのバッグを肩にかけ、手をだすと思いのほかすんなりとつないできた。
『靴でかいからゆっくり歩いてね』
「ありがと、ちゃかちゃん。ほんとブカブカだw」
「舞台の練習ってはじまった?またトランポリンするの?」
『あぁ、おかげで毎日ヘトヘトw』
『海人もAに観て欲しかったって言ってたよ。席、とってあげるのに』
「ううん、私以外にもはずれちゃった子はたくさんいるし、中には遠征ガマンした子もいるし」
「それに…」
「あ、そうそう!店長と奥さんがちゃかちゃんの誕生日ケーキを作るって」
なんとなく話をそらされたけど、店長さんたちからの思わぬバースデープレゼントは嬉しかった。
『ライブの配信が無事にできてからいただこうかな』
「舞台あるけど大丈夫?」
『時間はあんまりとれないけどさ、少し息抜きもしたいし』
「奥さんみたいに上手じゃないけど、食事も用意するね♪」
うわぁ〜、Aの手料理!
しかもAの家で誕生会する形で話しすすんでいるし!
そんな話をしながら、Aの部屋の前に着いた。
「ありがとう、ちゃかちゃん。お茶、入れるからあがって」
『……A』
「えっ?」
振り向いたAは俺の異変に気付いた。
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作者名:みー | 作成日時:2020年9月27日 21時