テレパシー(前編) (ページ34)

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[宮近side]
海「みんな、ほんとありがとな～」

松「落ち着いたら、ぜってー飯行こうな！」

「うん！うみ、おめでとう！くらちゃんもちゃかちゃんもありがとー！」

『うん、じゃあね』

ポチッ…ふぅ、3時間近く話してたなｗ
３人にとっては久々の再会でリモートは盛り上がった。

Aはケーキまで用意してくれていたけど…あれ、あとでひとりで全部食べるんだよなｗ

『しかも、かなり飲んでたな…』

[着信]

『え？A？』

「もしも～し、ちゃかちゃ～ん」

『どした？』

「ん～、リモートおわったら部屋がシーンとしてて寂しくなっちゃったぁ」

酔っているAは話し方も内容も完全な甘えモード///
危ないな…こんな状況だから飲み会がなくてほんとによかった。

「ビデオ通話にしていい？」

『えっ、あ、いいよ…うぇっ？！』

画面にうつったAは寝転がってスマホを持っていて、まるで押し倒しているかのように見える///
しかも頬は酔って赤いし、目はトロンとしているし///

「ちゃかちゃん、ごめんねぇ。さっきまではなしてたのにぃ」

『///の、飲み過ぎたんじゃない？大丈夫？？』

「うん、これでも意識ははっきりしているよぉ」

いやいや、語尾に小さい母音ついた話し方になってるから…。

「うみのお祝いに入れてくれてありがとねぇ。みんなに会えて楽しかったぁ」

『今度はちゃんと会って話そうね』

「ほんとにぃ～？ちゃかちゃんたちぃ、会ってくれるのぉ～？？」

『もちろんｗ』

「社交辞令だったらぁ、許さないからねぇ～」

こらこら、ほっぺをふくらませて可愛い顔しない！
俺は、冷静なフリをするのに必死だった。

仕事ではふざけたりボケたりもするけど、Aの前ではかっこつけていたい。
俺は今でも、Aを守りたいと思っている。

『どんなお店で食事したい？何、食べたい？』

「何がいいかなぁ。ちゃかちゃん、素敵なお店をいっぱい知ってるんだろうねぇ」

『だから～、俺らなんて安い居酒屋とかうまいラーメン屋ぐらいしか知らないってｗAはどんなとこに行ってるの？』

「ん～？ファミレスばっかりぃ。大学の友だちとはいっつもサイゼリヤで飲んでたぁｗ」

『サイゼリヤで飲めんの？』

「ワイン、美味しいよぉ～」

身体をゴロンと横にしたAはすっかり眠そうな顔。
は～、今度は添い寝している気分だ///

『眠い？』

「ん…ん、もっと、ちゃかちゃんと、おしゃべり、す、る…」

Aはそのまま寝落ちした。