テレパシー(前編) (ページ24)

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11．会話ページ24

[Aside]
♪ピロン

「あ、うみとくらちゃ～ん」

宮近今日は海人たちと一緒でした。またあとでね!22時頃に俺からかけるね。

ちょうどうちに着いたときに、ちゃかちゃんから返信と一緒に３カイトの写真がきた。

「みんなイケメンになったよな～。昔から人気はあったけど…」

クラスの女子は、３カイトの誰がいいか？という話でよく盛り上がっていたな…。

in2008

林間学校がおわった後くらいから３カイトの人気はさらに過熱していった。
女子のほとんどが３カイトの誰かを好きで、あの子はうみ、あの子はくらちゃん、と予想しあっていた。

ゆみ「ねぇ…Aちゃんは、誰がいいの？」

「へ？何の話？？」

ゆみ「私ね、うみくんが好きなの///」

えっ、えっっ、えーーーっっっ！！全然、気がつかなかった！

ゆみ「Aちゃんはやっぱりちゃかでしょ？これでのんちゃんがくらちゃんだったらいいのにな～」

いやいや、待って！
のんちゃんも私もジブリが好きで、理想の男子はもののけ姫の「アシタカ」だし！

でも…3人の中で誰かを選ばなきゃってなったら……なったら……やっぱりちゃかちゃん！？

「えーっっ」

ゆみ「え？どうしたの？？今度のんちゃんにも聞いてみようっと」

in2020

「おっと、22：00になっちゃう！」

ちゃかちゃんからの電話に備えて、軽く夕飯をとり準備した。

[宮近side]
もうすぐ22：00。
改まって初めての電話と思ったら緊張してきた。

ドキ…ドキ…『やっべ、指が震えてる』

この「初めて」ってのがいけないんだよな！
もう何度も会って話してるだろ！LINEのやりとりだってしてるし！

ちょっと声を聞くまでのこと！
そうだそうだ！声だけを…声だけ…
しまった！かえってキンチョーしてきちゃったぞ(汗)

俺は意を決して、通話ボタンをタップした。

[着信音]

……「はーい、もしもし～」

『あ、おっ、おっ、俺。宮近。遅くにごめんな』

「ううん、私の時間に合わせてもらっちゃってごめんね。かけてくれてありがとう」

『早速なんだけど、差し入れの件、引き受けてもらえてよかったよ』

「こちらこそ！最近店長も元気なかったから、張り切ってる姿がみれて安心したの。ちゃかちゃんのおかげだよ！」

Aの声、心地いいな…。
時間や場所、具体的な個数など打ち合わせしながらも、俺はずっとデレデレしていた。

電話だとドキドキとニヤニヤがばれなくてかえっていいのかもしれないｗ