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[宮近side]
in2008
Aたちのグループは学校にまつわるクイズをだしていた。
理科準備室のドアは何色?とか、この形はどこにある?とか、いつも見ているはずなのに言われるとわからないものだった。
『クイズ、面白いね』
「みんなで探したんだよ」
戻ってきたAに声をかけると嬉しそうに説明してた。
「ちゃかちゃんたちは何をするの?」
『ん〜、秘密w楽しみにしておいて』
そんな高度なのじゃないけど…Aにダンスを見せるのは初めて。
そこで見ていてね!
俺たちの番になった。
みんなが手拍子もしてくれて盛り上がった。
Aも拍手していてくれたけど、『どうだった?』と聞きに行くわけにもいかず…。
女子たちの「かっこよかった」の声かけに愛想笑いするのが精いっぱいだった。
最後はキャンプファイヤーを囲んで、みんなでマイムマイム♪
海「おい、海斗、行くぞ」
『えっ?へっ??』
海「ここ、俺らのグループいれて〜」
グループでまとまったままだけど、一番はじになれば隣のグループの人と手をつなぐ。
海人はAのグループの隣に入り込もうと動いてくれた。
海「ほら、海斗はじっこな。はい、隣はえみりんでどうぞ。あとは適当でいいよ」
『あっ、あっ、A!こっち!!』
「あー、ちゃかちゃん、隣〜。ダンス上手だったね」
『ほんと?』
「うん、ポーズも決まってたよ!うみたちも上手で驚いた」
音楽が流れだした。
Aは運動が得意じゃないから、足がからまりそうになってるw
『A、そうじゃないよ。ほら、1.2.3.4…』
「早くてわかんないよ〜」
『そんな早くないだろw俺の足を見て!前.横.後ろ.キック!』
「あ、出来た出来た!ちゃかちゃん、教えるのうまいじゃ〜ん」
『えっへっへ〜』
ゆみ「いつまで手をつないでいるのよw」
曲はもう終わっていた。
『このまま帰ろうか///』
「ちゃかちゃん、また学校行きたくない病?いつもゆみちゃんと私で学校連れていってたよねw」
ゆみ「そうそう、帰りも来てね〜って泣きそうな顔してw」
『それを言うなよ〜、意外と知られてないんだからw』
遠くから「海斗〜、戻るよ〜」と海人の呼ぶ声が聞こえると、Aの手が離れた。
翌日のオリエンテーリングでは女子ふたりに睨まれつづけた。
海人には「ドンマイw」と笑われたけど、俺は昨日の余韻がのこっていたから平気だった。
帰りのバスで、Aのポカンと口を開けた寝顔も見れたし///
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作者名:みー | 作成日時:2020年9月27日 21時