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ページ20

[宮近side]
in2008

Aたちのグループは学校にまつわるクイズをだしていた。
理科準備室のドアは何色?とか、この形はどこにある?とか、いつも見ているはずなのに言われるとわからないものだった。


『クイズ、面白いね』

「みんなで探したんだよ」


戻ってきたAに声をかけると嬉しそうに説明してた。


「ちゃかちゃんたちは何をするの?」

『ん〜、秘密w楽しみにしておいて』


そんな高度なのじゃないけど…Aにダンスを見せるのは初めて。
そこで見ていてね!

俺たちの番になった。
みんなが手拍子もしてくれて盛り上がった。

Aも拍手していてくれたけど、『どうだった?』と聞きに行くわけにもいかず…。
女子たちの「かっこよかった」の声かけに愛想笑いするのが精いっぱいだった。

最後はキャンプファイヤーを囲んで、みんなでマイムマイム♪


海「おい、海斗、行くぞ」

『えっ?へっ??』

海「ここ、俺らのグループいれて〜」


グループでまとまったままだけど、一番はじになれば隣のグループの人と手をつなぐ。
海人はAのグループの隣に入り込もうと動いてくれた。


海「ほら、海斗はじっこな。はい、隣はえみりんでどうぞ。あとは適当でいいよ」

『あっ、あっ、A!こっち!!』

「あー、ちゃかちゃん、隣〜。ダンス上手だったね」

『ほんと?』

「うん、ポーズも決まってたよ!うみたちも上手で驚いた」


音楽が流れだした。
Aは運動が得意じゃないから、足がからまりそうになってるw

『A、そうじゃないよ。ほら、1.2.3.4…』

「早くてわかんないよ〜」

『そんな早くないだろw俺の足を見て!前.横.後ろ.キック!』

「あ、出来た出来た!ちゃかちゃん、教えるのうまいじゃ〜ん」

『えっへっへ〜』

ゆみ「いつまで手をつないでいるのよw」


曲はもう終わっていた。


『このまま帰ろうか///』

「ちゃかちゃん、また学校行きたくない病?いつもゆみちゃんと私で学校連れていってたよねw」

ゆみ「そうそう、帰りも来てね〜って泣きそうな顔してw」

『それを言うなよ〜、意外と知られてないんだからw』


遠くから「海斗〜、戻るよ〜」と海人の呼ぶ声が聞こえると、Aの手が離れた。

翌日のオリエンテーリングでは女子ふたりに睨まれつづけた。
海人には「ドンマイw」と笑われたけど、俺は昨日の余韻がのこっていたから平気だった。

帰りのバスで、Aのポカンと口を開けた寝顔も見れたし///

10.連絡→←*



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作者名:みー | 作成日時:2020年9月27日 21時

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