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今日もアイツと ページ4

「あ〜!!終わんねえ〜〜!!」
オカ部部長、朝野英。
只今絶賛居残り中だ。部活行けねぇ!
事の発端は数十分前。

「おーい、朝野ーー!」
「あ、先生。何ですか?」
帰りの支度をし、部活へ行こうとしたまさにその時、俺は担任に呼び止められた。
最初はすぐ終わるだろうと考えていたんだが…甘かった。

「朝野。お前、この間の国語のテストの結果、忘れたわけじゃなかろうな?」
「…あ」
俺は国語が苦手だ。特に古典。もうあれは睡眠授業としか思えない。でまぁ、皆さんはもう察しているだろうが、ついこの間行われた国語の実力テストで、俺は見事に赤点をとってしまっていた。え、具体的に何点かって?…それは聞かないでおくのがいいと思うぜ…
「兎に角朝野。お前今日は居残りだ。このプリントやっておくように。それから、終わるまで部活行くな」
「えええええ!?」

そして今に至る。
「はぁぁ…マジわかんねーよなんなんだよこれ…せめて椿が居ればなぁ…」
椿は古典がもの凄く得意である。…まぁ、願ったところで来てくれるわけではないのだろうg「朝野君、呼びました?」

…え。
「椿!?なんでここに!」
「まぁ大体、貴方と同じ用事です」
椿の手には数日前に行われた英語の実力テストの答案用紙とプリント。
「椿。お前、まさか…」
椿は英語がもの凄く苦手だ。その他の教科ではトップを占めているのに、英語だけいつも壊滅的だ。
「わ、私の事はどうでも良いでしょう!」
「へ〜。そうだ椿!折角来たんなら古典教えてくれよ!」
「私には貴方の勉強の手伝いをする義理はありません」
「えぇ…あ、じゃあ俺が英語教えてやるよ。だから椿は古典教えてくれねぇか!?」
「だからそんな義理はないt「ふーん。お前動詞の過去形からして理解できてねぇみたいだが、これじゃまた赤点取るんじゃねぇか?」ぐっ…致し方ありませんね。教えます…」
「っしゃあ!!」

〜数十分後〜
どうも、渉です。部長と出雲先輩が余りにも遅いので京介と尼野先輩聖也先輩と一緒に様子を見に来たんだけど…

「だーかーら!そこはそうではないと何度言ったらわかるんです!いい加減歴史的仮名遣いくらい覚えてください!馬鹿なんですか!?」
「馬鹿はねぇだろ!?つか椿も、そこ違えよ!なんだよreadedって!んな動詞ねぇよreadだ馬鹿!」

この通りなんです。因に私達は今教室の外に居ます。
「何だかんだ言って仲良いよね、2人共」
尼野先輩がやれやれといった風に笑う。
今日もオカ部はいつも通りみたいです。

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作者名:Lemon | 作成日時:2015年10月18日 21時

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