四葉院中学オカルト部！~オカ部の日常~ (ページ2)

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いつもの俺ら(まさかの続いちゃったよ!) ページ2

「京介！あれはやばいんだよ！」
氷山先輩がいなくなった直後、梅花が俺に話しかけてきた。

「やばいって？何が？」
「京介…お前どんだけ鈍感なんだっつーの」
「渉さんのあの反応を見てもお分かりにならないとは…」
「悪かったな鈍感で!!ってかお前らもうちょい遠慮とかしろよ!」

俺が３人の言葉にそう返すと、香がいつになく真剣な表情で告げてきた。
「おそらく渉…空先輩が好きなんじゃね？」
「…は!?」
「やはり気づいていませんでしたか…」
蓮もやれやれといった風に首を振っている。梅花に至っては、京介鈍感すぎるんだよーー!!と叫んでいる。
「とにかく!今度渉にちゃんと聞いてみるんだよ!そして本当かどうかきっちり確かめるんだよ!!」
「お、俺がか!?」
「当たり前だっつの」
「頑張ってくださいね、京介君」
鬼だこいつら。うん、絶対。

その日の授業の内容は、全く頭に入らなかった。
そして、気づけば昼休み。
「京介、屋上でご飯食べない？」
「…ん」
ついぼーっとしてしまう。渉との会話も成立しない。
「？どうかした？」
「…なんでもない」

そして屋上にて。
…大変気まずい。渉はさっきからオカ話や今話題のニュースなど色んな話を振ってくれるが、一つとしてまともに反応できない。
『渉と付き合いたいって思ってるのバレバレだし』
香の言葉が頭の中で反響する。正直、渉と付き合いたいとか思ったことはないのだが(いや嘘ではなくマジで)、周りにはそう見えているのだろうか。それに、今確かに俺のどこかで、空先輩の所に行って欲しくないという思いがあるのもまた事実だ。

「…渉、ちょっと聞いていいか？」
「んっ？なになに？」
「その…渉って、空先輩のことが好きなのか？」

ぐほっ

「!!??渉!?」
「げほっ、ごほけほっぐっ(涙目)」
どうやら、突然のことに驚いて飲んでいたコーヒー牛乳が逆流したらしい。
「けほ…な、んでわかった、の!?」
あ、当たりだったのか。
「あ、いや、その…態度っつーか…ほら朝のあれ」
「!!!!」
耳まで真っ赤になっている。
そんな渉を見て急に心の中に広がってきた、空先輩に対するモヤモヤとした気持ちが何なのか、俺が知るのはもうちょっと先の話だ。