37話 ページ3
「…うわぁ。」
ホテルに入って、一言目がそんな間抜けな声だった
綺麗に装飾されたシャンデリア
見渡しきれない広さのフロント
そして、私達に深く礼をするコンシェルジュの方々
羽生くんは普通の顔で「今回もよろしくお願いします。」なんて言って礼を返すけど、私は緊張し過ぎて、礼もままならないほど体がカチコチだ
「…羽生くん、いつもこんな高そうなところ来てるの…。」
「ほんとは俺ももっと気張らないとこがいいんだけど、やっぱセキュリティとかしっかりしてるとこじゃないとね。」
一応、ね。と言ってへらっと笑う彼
…こんなにも格の違いを見せつけられると、やっぱり付き合っているのは夢なんじゃないか。と考えてしまう
…待ってくれ、ここのホテルの料金！！
私は急いで、このホテルのホームページを確認する
…なんだ、私が普段泊まってるホテルと同じくらい…
…いや…
『0』が…1個…ううん、2個多いな…？
「は、はにゅ、はにゅうくん。」
「ん、どしたのA。」
「こ、ここの、お金、払えない…です…。」
私が泣きそうになりながらそう言うと、数秒、彼は静止したかと思えば、ぶっと吹き出した
「もうー。何かと思えば。元々払わせる気ないよ。」
そんなことより、ベルマンの方来たよ。と荷物を渡すように言われる
「いや…でも、さすがにそれは…。」
「申し訳ないとかは聞かないから。さ、部屋行くよー。」
そう言って自分の鍵と、私の鍵ももっていく彼
…なんか今日は、彼のペースに上手く乗せられている気がする
そんなことを考えていれば、彼はもう向こうのエレベーター前に居て
「もうエレベーターくるよー。」
「い、今行く！」
そう返し、彼の元へ走った
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和流 凪(プロフ) - はろ。様。ありがとうございます…！時間が空き次第進めますので、どうか気長にお待ちください…！ (2022年4月2日 18時) (
レス) @page16 id: d85e1cac79 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - 楽しみにまっていたので報告ありがとうございました！また更新するまで楽しみにしてます！！！ (2022年4月1日 14時) (レス) @page16 id: 158bbb488e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和流 凪 | 作成日時：2022年3月8日 2時
