51話 ページ18
「わ、すごい広いね…!」
「うん、本番と似たような広さだよ。」
リンクのあまりの広さにはぁ、と息が漏れる
羽生くんの他にも選手達が休憩していて、そこにはノブくんや、友野選手と宇野選手。そして今話題になってきている鍵山選手までもが勢ぞろいしていた
あ、休憩はいつまでなんだろう。まだ羽生くんはここにいても平気なのかな?
「羽生くん。休憩はあと何分くらいなの?」
「ん?あと5分くらいはあるはず…いやなんで"羽生くん"呼びに戻ってんの?」
羽生くんは私の質問に笑顔で答えた後に、突然不機嫌顔になった
「あっ…。いや…あの場は仕方なかったというか…。」
「仕方ない?なに、そこまでして俺の事名前で呼びたくない理由はなんなの。」
羽生くんの顔がどんどん曇っていく
「いや話を聞いて欲しい…!さっき受付の人が私達のことを怪しんでてね…?」
と、ことの成り行きを少し話したが、羽生くんの顔の曇りは治らなかった
「あー。それで"仕方なく"名前呼びしたのね。あぁそう。」
「いや名前呼び出来てないのは、単純に恥ずかしいのと慣れないからで…」
「いやもう呼べるでしょ…いや、うん。もういいよ羽生くんで。じゃあ俺もう練習再開だから。予定あるんだったらいつでも帰ったら?」
羽生くんはそう言って私に背を向けてリンクへ上がってしまった
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和流 凪(プロフ) - はろ。様。ありがとうございます…!時間が空き次第進めますので、どうか気長にお待ちください…! (2022年4月2日 18時) (レス) @page16 id: d85e1cac79 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - 楽しみにまっていたので報告ありがとうございました!また更新するまで楽しみにしてます!!! (2022年4月1日 14時) (レス) @page16 id: 158bbb488e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和流 凪 | 作成日時:2022年3月8日 2時