46話 ページ12
「…やっぱりそうだよね。…私の告白、断りきれなかったとか…。」
私が一通り話を聞いたあとそう切り出すと、真央ちゃんとカナちゃんはすぐに否定した
「それはない。だってゆづ、Aちゃんといるとすごい楽しそうだもん。」
「うんうん。カナも、ゆづがAちゃんの事嫌いだとは思えないし！」
…そうは言われても、あの目線の説明はどうするのか
3人で、静かに俯いていた時
ドアの方からコンコンと、2回ノックが聞こえた
「あれ？私たち以外にも呼んでたの？」
私がそう聞くと、真央ちゃんはうーんと悩みながら答えた
「いや…、呼んでないけど…。」
そして真央ちゃんが恐る恐るドアへ様子を見に行くと、誰かと会話をしてから、満面の笑みで戻ってきた
「Aちゃん。お迎えだよ。」
「…お迎え？どういうこと？」
私がそう言うと、行けばわかる。と真央ちゃんはドアの方を指さした
カナちゃんは誰が来たのかわかったようで、ニヤニヤしていた
私は不思議に思いながら、ドアの方へ近づきドアをゆっくりと引いた
「…あ。」
目の前にいたのは羽生くん
お風呂に入ったようで、髪は少し濡れていた
「てっきりあの部屋にいると思ってたのに。お風呂入った後ノブくんに会って、『真央ちゃんの部屋で女子会してるらしいで〜』って聞いて迎えに来た。」
何時だと思ってるの。と私のおでこを人差し指で軽くデコピンした
「いたっ…え、もうそんな遅いの！？」
「スマホ確認してみたら？」
羽生くんにそう言われ、急いでスマホを確認すると23時になる頃
話しすぎた…と思いながら、少しむくれている羽生くんに謝罪をした
「ごめんね…、結構盛り上がっちゃって。」
「それ自体は全然いいよ。…ただ、俺に何も言わずどっか行っちゃったから心配した。」
そう言いながら、帰ろー。とエレベーターへ向かっていく羽生くん
私はその背中を複雑な気持ちで見つめながら、羽生くんの後を追った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和流 凪(プロフ) - はろ。様。ありがとうございます…！時間が空き次第進めますので、どうか気長にお待ちください…！ (2022年4月2日 18時) (
レス) @page16 id: d85e1cac79 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - 楽しみにまっていたので報告ありがとうございました！また更新するまで楽しみにしてます！！！ (2022年4月1日 14時) (レス) @page16 id: 158bbb488e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和流 凪 | 作成日時：2022年3月8日 2時
