冬が似合う君と (ページ2)

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"彼" は毎朝決まった位置にいて、
立つ時は2両目のドアの壁に寄りかかって、
座る時はぜっったい2人席。

AirPodsをつけてうたた寝している時がほとんどだけど、稀にスマホで何かを見てる。

お肌が白くて、モチモチそうで、、
耳とか手が、ほんのりピンク色で可愛い。

そして、私より一つ手前の駅で降りる。

......."彼"について情報はこれしかないのだ。

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｢だからさあ！もう声掛けたら？SM高校なら友達何人かいるから、聞いてあげるよ！｣

かなり大きいボリュームで話すこの子はスア。
私が電車でみかける"彼"を密かに気になっていることを唯一知ってる人間。

｢いいのいいの！！そんなことしたら出会い厨じゃん！！！見つめるだけでいいの～！｣

｢あんたさぁ、可愛んだから....そんなんじゃ彼氏なんていつまでたっても無理よ！｣

｢美人なスアに言われても、なんにも響かないよ.....｣

｢まあ私にはジェヒョンオッパがいるし？んふ。ね！あそこのジェラート食べて帰ろ！｣

｢イケメンな彼氏が居ていいなぁ。しょーがないなぁ、たまに行こっか！｣

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