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黎弥 side.



剛典「別れたって…、なんで?」





端っこに集まるのは、
岩田さん、陸さん、陣さん、玲於、俺の5人。




黎弥「……実は、」









今まであったこと全部話した


あと、誰が怪しいかも。








陣「お前連絡せぇや!」


黎弥「え………」


陸「ほんとだよー!何一人で抱えてんの!?」


陣「………一人できつかったなあ」





ポンポンと肩を優しく叩く陣さんのせいで
今までずっと堪えてたものが全部溢れだした









黎弥「〜〜っ……………ちょ、やめてくださいよ…、!」



陣「おー、泣け泣け!笑
どうせ家帰っても一人でキツいんやろ。笑」


黎弥「も゛〜〜〜ほんとやめてくださいよ!!」









俺ね、Aがいないと何もできないんだよ









玲於「実は、…黎弥に隠してたことあるんだわ」





申し訳なさそうにぽつり、ぽつりと話す玲於









玲於「……………A、黎弥のこと忘れてねえよ」



黎弥「え……?」





玲於「あいつ、別れないと黎弥に手出すって脅されてて」









………………………………………は?







玲於「だからもういっそ忘れたフリするって、
お見舞い行った日に泣きながら言われた。ごめん。」



黎弥「……………」



玲於「マジでごめん
……絶対言うなって言われてたんだけど
やっぱ俺お前ら二人のことすげえ好きだから」









 

全部、全部A一人で抱えてたってこと?




俺を守るために?









剛典「……………瀬口くん、もう大丈夫だから。」


黎弥「え、なにがですか?」


剛典「あの愛莉ちゃんって子のことは俺に任せて?」


黎弥「いや、でも…」



剛典「だからもうちょっとだけ。
Aちゃんと二人で話すのは待っててくれない?」




玲於「岩さん、ここの人事部の人と仲良いから、
多分だけど全部任せちゃって平気。笑」



陸「たまには甘えちゃえ?笑」






ほんとうに俺はめちゃくちゃいい人たちに囲まれてる。







黎弥「お願いします。Aのこと助けてください」



剛典「……………任せなさい!笑」









俺はこのすげえしんどい時、
そばにいてくれた人たちのことを絶対に忘れない。

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作者名:m o n a . | 作成日時:2020年4月7日 13時

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