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慎 side.


慎「これ美味いっすよ。ほら。」


「ん。おいしい!」


慎「ほらこれも」


「もー!入んないよ!笑」


慎「ぶっ……………(笑) リスみたい(笑)」


「笑うな。笑」


ぺちって頭を叩いてくるAさんは
ちらちらiPhoneを気にしては鞄から出したりしまったり






慎「……………電話、出ないんすか?」


さっきからずっとチカチカ光るiPhoneの画面

…………………………多分、いや絶対黎弥さんからの電話







「えー、なにが?笑」


慎「ほんと嘘つくの下手っすね」


「なにがよ。笑」




慎「……………黎弥さんと愛莉ちゃんのこと
気になって気になって仕方ないって顔してる」




「…………………………怖いの。笑
愛莉ちゃんすっごい可愛いでしょ
黎弥が好きになるのもわかる気がするから」



慎「ほんとAさんって素直じゃないし意地っ張り」



「うるさいなあ。」


慎「そんなところも含めて俺は可愛いと思ってますよ」









甘えることを頼ることを知らない


そんなAさんが俺は誰よりも可愛いって思うよ









「っっ、……もー、なに。いきなり。笑」


慎「……………だから自信持ってよ
そんなんじゃ俺、心配になっちゃうじゃん」



「…………………………ありがと、慎くん」








Aさんの幸せが俺の幸せなんだから。

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作者名:m o n a . | 作成日時:2020年4月7日 13時

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