自由な異世界転生！…ではない

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『…なぜ遅れてしまったのですか？』


？「あーちょっとね…」


『まさか…寝てたとか？』


？「！」


『そんなわけありませんよね まったく私は海兵様に失礼を…』


？「そ、そうだよ そんなわけないよー」


(図星ですね…こんな海兵がいるとは それに持っているのは正義のコート…この方が中将だったりするのでしょうか？)


？「それにしても王女様って言われてたけどマジ？」


『ご挨拶が遅れましたね』


私は海兵さんに向き直って


『バチ王国第一王女 ファルリア・Aと申します 海兵様』


クザン「その…海兵様ってのはやめてくれ 俺はクザンだ よろしくな王女様」


『はい』


またしばらく歩いて


ドアの前に差し掛かった時


モンソー「王女を世界政府に引き渡すこと」


『…』


クザ「！」


モン「拒否した場合は世界政府の加盟を考え直さなければなりませんな？ドラン陛下」


ドラ「！そ、そんな道理が通るわけは…」


モン「良いのですか？」


ドラ「！…えぇ」


モン「は？」


ドラ「Aは王女である前に私の愛娘だ 例えどんなことがあろうと渡す気はございません！今日はお引き取り下さい！」


モン「…ふっ、どうなっても私共は知りませぬぞ」


クザ「王女様…」


『失礼します』


クザ「え」


ドラモン「！」


『あ、モンソー様もうお帰りですか？護衛と言っていた海兵様をお連れしたのですが…』


ドラ「…A、先ほどの話聞いていたか？」


『先ほどの話とは…なんのお話でしょうか？』


ドラ「いや、よい」


モン「中将殿、護衛がいなくなるなど言語道断でございますよ」


(中将…なるほど)


クザ「いやーすいませんねぇ」


『…お父様、何かお疲れのようですし モンソー様方は私が送ってまいります』


ドラ「あ、あぁ…任せた」


『はい、ではモンソー様こちらへどうぞ』


モン「王女殿下自らとは申し訳ございませんなぁ！」


『いえ、どうかお気になさらず』


城の門の前で


『では、モンソー様この街では何もないと思われますが一応お気をつけてお帰りください』


モン「はい、ありがとうございました」


『お元気で』


そして別れ際


『中将様も、お昼寝はほどほどに…』


と小さく呟いて私はその場を後にした


クザ「え、今…」


ガコン


と大きな門が閉まった


『さて、旅の準備をしましょうか』

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