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…現在16番隊 イゾウさんの部屋の前にいる
(お願いですからいてください…)
なぜ私が心の中で懇願しているかというと、はじめのマルコさんから始まり15番隊まで、誰とも会えていないのだ
心を落ち着けて
コンコン
ノックをすると
イゾ「入れ」
(よかったぁぁぁぁぁ…)
無事イゾウさんとは会えそうだ
もし会えなかったらこのまま誰にも言わずにこの船を出るところだった
ガチャとドアを開けて入ると
銃の手入れをしているイゾウさんがいた
『失礼します 少しお話がありまして…』
話をしかけると
イゾ「まぁ待て、少し付いてきてくれ」
『?…は、はい』
イゾウさんに手を引かれて行くと甲板に出る
私は甲板に出ると息を飲んだ
広い広い甲板にお父さんや各隊長を含めた船員全員が宴の準備を済ませ私を待っていたからだ
(全ての合点がいった…キッチンが慌ただしかったこと、掃除中と甲板に入れてもらえなかったこと、廊下で人とすれ違わなかったこと…でも…)
一つ疑問が残った
『き、今日なにかありましたか?』
マル「あぁ!うちの可愛い娘の船出祝いだよい!」
マルコさんがこちらにジョッキを渡す
エド「主役も揃った!愛する娘の無事を願って乾杯だぁぁぁ!」
その一言で
「「おおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」
と宴が始まった
宴の最中は常に誰かと話していた
「頑張れよ!」
と励ましてくれる声
「行かないでくれぇぇぇ」
と懇願される声
「頑張ってこいよ…いつでも…っ待ってるからな!」
と嗚咽交じりに応援してくれる声
私は全てに感謝して宴を続けた
翌日ー
朝まで飲み明かし、昨日どんちゃん騒ぎだった甲板は寝息やいびきにあふれていた
私はむくりと起き、皿や酒瓶ををキッチンに持って行った
『ふぅ…』
サッ「おう、Aか 悪いな手伝わせちまって」
『いえ、それよりも一人でお疲れ様です』
サッ「そう言ってくれるのは親父とAだけだよ…」
サッチさんはそう言って泣き真似をした…いや、本当に泣いてるのかもしれない
時間が経つとマルコやある程度の常識人たちは起きて仕事や片付けをし始めた
私も初めはテキパキと片付けをしていたが、途中から主役に片付けをさせられないとお父さんの膝の上で傍観する羽目になった
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柃。(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます 夢主ちゃん効率重視であー んとか気にしないタイプなんですよねw (2021年9月30日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 主人公ちゃんの発想面白すぎですwwでもマルコが食べている間にやっちなうなんてすごいですね!主様の物語とても楽しく読ませて頂いてます!これからも無理のないように頑張ってください!応援してます!コメント失礼しました! (2021年9月30日 21時) (レス) @page43 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柃。 x他1人 | 作成日時:2021年6月9日 20時