自由な異世界転生！…ではない

10. ページ13

『船出…したいけど船がない ブーツに水上歩行できる能力入れよう』


ということで、このブーツで踏んだ水は10秒間固まるということになりました


『便利ですね』


私は早速海を歩いていった


2日後ー


『着いた…ゴア王国フーシャ村』


私は船着場に立った


一応コートのフードを被り、歩いていると


「おれは遊び半分なんかじゃないっ！！もうあったまきた！！証拠を見せてやる！！！」


という少年の声が聞こえる


(なんだろう…)


みに行くと大きな船の船首で男の子がナイフを持って下にいる人たちに何か言っていた


そして


男の子はナイフで自分の左目の涙袋を刺した


『！』


？「いっっってぇーーっ！」


？「ば、バカ！なにやってんだ！？」


？「いてーよー！」


『…子供の度胸試し？』


騒ぎに巻き込まれないように近くの店に入る


？「いらっしゃい！みない顔ですね 旅人さん？」


『まぁ、はい』


？「お名前は？」


『リ、リアです』


マキノ「リアちゃんね 私はマキノここの店主をしてるわ あ、注文は？」


『水と軽食を』


マキ「はーい」


マキノさんはカウンターで調理を始めた


料理を待っていると


たくさんの人が店に入ってくる


先ほどの子供の度胸試しを見ていた人だ


カウンターに座っている私の横にも赤い髪で麦わら帽子を被った人が座る


？「あんた旅人か？」


『え？ まぁ…はい そうですね』


？「名前は？」


『リアです』


？「年は？」


『…15です』


？「はぁー小さいのに大変だなぁ なんで海に出たんだよ まさかとっさに家を飛び出してきたとかか？」


はっはっはと笑う人を見ているとなんとなくドランさんを思い浮かべてしまった


『…家族は、もういません』


そう言うとその場がシーンとなる


『え…』


？「そ、そうか そりゃあ悪い質問をしたな」


その人は苦笑いをして麦わら帽子をかぶり直した


『別に大丈夫です 早く慣れないといけないことなので』


？「！！」


マキ「どうぞ」


その時、料理が届いて私の前に置かれる


『どうも』


私はスプーンをとり、食事をとり始める


『…』


？「…」


それ以上私と男性の会話はなかったが


『！』


男性は優しく、私の頭を撫でてくれた


(そんなことされたら…)


ポタッと手に雫が垂れた


『…』


私は涙を拭い、食事を取った

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