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ab「…みんなごめん、今日の仕事はほぼ全部組織本部の指示だったから、ターゲットが被るとかのことを考えてなかった」
iw「…いや、俺こそ仕留められなかった。ごめん。」
アジトに帰れば、もうお通夜ムード。
いくら今回はほぼ本部の指示に従っていたとしても、可能性を考慮しなかった自分が情けない。
この仕事ではそんな油断が命取りになるってわかっている筈なのに。
今回はとりあえず誰も怪我せずに済んだけども、
万が一少し状況が違って相手と鉢合わせ、何て事があれば、怪我じゃ済まない。
俺と照が項垂れていると、それを見た年下3人組が困ったように顔を合わせた。
…あぁ、アイツらにこんな顔させちゃダメじゃんかよ。
項垂れたって、何も変わらない。
ab「……よし。」
鞄から自分のパソコンを持ち出し、立ち上げる。
とりあえず、今できることをしなければ。
ab「照、相手の特徴教えて」
iw「あー…黒い服。フード被ってた。一瞬姿が見えたけど、すぐに移動されて見失った」
照の言うことを、片っ端からメモする。
正直役に立つ情報は無さそうだけど、無いよりはマシ。
ab「目黒は何か見えた？」
mm「いや、俺のいた階からは何も…」
kj「阿部ちゃん、俺らのいたとこも見えんかったよな？」
ru「俺も、カメラとかの映像見てたけど何も……」
ab「…えーマジかぁ…情報ほぼ皆無だね…」
これじゃあ流石にわからない。
何かしら特別な特徴が少しでもあればいいんだけども。
そんなことを思っていたら、ずっしりとソファに座っていた照が立ち上がって俺の前に来た。
真っ直ぐと俺を見られて、思わず一歩下がる。
iw「……今日のヤツは俺が見つける。一応組織には報告して、暫くの間仕事は減らしてもらう。」
kj「えっ、でもどうやって…」
ru「そうだよ、全然情報無いんだよ？」
ab「もしかして……何か心当たりあるの？」
“心当たり”。
その言葉で、照の瞳がほんの少しだけ揺れた。
…あるんだ。
何か、わかっている。
多分、照が相手を特定できるのに充分な何かを、あの短い時間で見つけている。
さっき照が何かショックを受けていたのは、相手を仕留められなかったことに対してじゃなくて、その心当たりについて？
疑問は次々と湧き上がるが、それに答えるつもりもなさそうで、早く帰れ、と一言言って上の階へと行ってしまった。
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れいあ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます、そう言って頂けて幸いです！そうなのですね、ab sideを気に入ってくださってありがとうございます！是非頑張らせていただきます！ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
もも - いつも更新楽しみにしております！個人的にabsideのほうがすごく好きです！更新頑張ってください！ (2020年6月13日 21時) (レス) id: f787327a83 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めぐみみさん» めぐみみさん、ありがとうございます！お得感ありますかね！？良かったです！！！(笑)是非頑張らせていただきます、コメント本当にありがとうございます！ (2020年5月30日 22時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - こんにちは。阿部ちゃん視点のお話も読みに来ました。２人の視点が分かれてるお話ってなんだかお得感がありますね（笑）2人の秘密がいつかバレる日が来るのかちょっとドキドキしながら読んでます。更新楽しみにしていますので頑張って下さいね。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: 5685bea8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年5月27日 22時
