＊ ページ21
あまりがっつきすぎないように、ゆっくりと色んな場所にキスを落とす。
額に、瞼に、鼻にと上から順に落としていたら、先程から首に回っている腕に、思い切り下に引き寄せられる。
驚く間も無く唇が重なり、ぺろりと佐久間に唇を舐められた後、舌が滑り込んでくる。
上顎やら歯列をなぞられ、俺も同じように返す。
sk「…はぁっ……阿部ちゃ……」
口を離せば、吐息と声が佐久間から漏れる。
ab「阿部ちゃんじゃ無いでしょ、大介？」
sk「……ん…りょうへ……ぁ……」
首に口づけながら訂正し、彼の名前を呼ぶ。
こういうことの最中では、名字でなく名前で呼ぶのが俺らの間のルール。
そうすれば特別感が湧くでしょう？
これは俺から言い出したルール。
俺の下で、いつもより少し高い声で自分の名前を呼ぶ彼が、何とも愛おしい。
sk「…んぁっ……！」
服を脱がし、彼の上半身を上から下へと直線に指を滑らせた時、佐久間から漏れる一層高い声。
…あぁ、これだ。
俺が欲するのは正にこれ。
キンと響く様な女の高い声じゃなくて、少し掠れ気味で快感と共に徐々に高くなっていくこの声。
今日のターゲットには何も感じなかったこの行為も、今はそんなこと思える余裕すらないくらい。
最早、今日のターゲットのことなんてとっくに忘れていた。
そして、大介のこの身体が、とにかく美しい。
脱いだら凄いって正にこのことじゃない？
見た目あんな小さくて痩せてる感じなのに、その白い身体は美しく引き締まってる。
何かしらで鍛えているのだろうか、腹筋等の筋肉も綺麗についている。
そんな声と身体で求められてしまえば、どんなに普段は理性的な俺だって途端に夢中になってしまう。
多分どんな美女でも、どんなにハニトラが得意な暗殺者でも、大介の美しさと妖艶さには勝てない。
sk「…ねぇ、こっちも………ッあ…」
腕を掴まれ、脇腹の辺りや、胸の突起の辺りに誘導される。
どうしたのだろうか。
なかなか見ない程の積極さに少々驚きながらも、彼のお望み通りに触ってやる。
sk「ひっ…！？…やぁっ……」
ab「っふふ、嫌じゃないでしょ…？」
sk「…や…じゃない……から……もっと……」
さっき大介に誘導された場所に舌を這わせてみれば、次々と可愛い声が漏れる。
“もっと”なんて、普段はそんな言わないのに。
随分と素直で積極的だな…と思い、口を開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 685人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいあ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます、そう言って頂けて幸いです！そうなのですね、ab sideを気に入ってくださってありがとうございます！是非頑張らせていただきます！ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
もも - いつも更新楽しみにしております！個人的にabsideのほうがすごく好きです！更新頑張ってください！ (2020年6月13日 21時) (レス) id: f787327a83 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めぐみみさん» めぐみみさん、ありがとうございます！お得感ありますかね！？良かったです！！！(笑)是非頑張らせていただきます、コメント本当にありがとうございます！ (2020年5月30日 22時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - こんにちは。阿部ちゃん視点のお話も読みに来ました。２人の視点が分かれてるお話ってなんだかお得感がありますね（笑）2人の秘密がいつかバレる日が来るのかちょっとドキドキしながら読んでます。更新楽しみにしていますので頑張って下さいね。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: 5685bea8d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいあ
| 作成日時：2020年5月27日 22時
