Segreto - side. D.S.

＊ ページ43

fk「ただ一番心配なのは、相手がどういう風に動くかなんだよなぁ。


これは俺の憶測だけど、もしかしたら俺らと同じように社員として潜入するかもしれない。」




dt「そしたら、最悪バッタリ出くわす…？」




nb「えっ、それはまずくね？」




sk「相手にもバレてるだろうし、危険すぎない…？」




fk「そうなんだよなー…でもセキュリティ結構抜かりないし、他に方法が…


最悪会場で銃撃戦だな。」




sk「えぇー……」




最悪って…


マジで最悪なプランじゃんかよ。


でも、防犯カメラ系はは向こうも対策するだろうし、出来るっちゃできる。


逃げるのがキツければ、周りの参加客も殺ってしまえば…


どこのアニメだよって感じだけど、わんちゃんいける。




fk「ただ、言っておくけど、照は強い。まーじで強い。


一応近距離タイプだったけども、銃も充分扱える。油断したら死ぬ。」




nb「……勝率は？」




fk「相手チームの強さが分からないから何とも言えないけど…生きるか死ぬかだから五分五分だろ」




sk「うわぁ…キッツ」




dt「一応、俺たちの中でも狙う相手は事前に決めておいた方がいいんじゃない？」




nb「確かに。バラけてたら、それぞれ追わなきゃいけないし。」




こっちは4人。


相手も丁度4人。


一対一で、相手を決めるのか…


決めるって言っても、俺の相手なんてもう決まってるけど。




sk「……俺が阿部ちゃんの相手する」




部屋がシーンと静まり返る。


ゆり組には俺の発言が予想外だったのか……いや、予想内ではあっても本当に言うと思わなかったのか、特に翔太が“何を言ってるんだ”とでも言いたそうな顔をしている。


ふっかは、割と驚いていない。


…多分俺と、同じ気持ちなんだろう。




nb「…マジで？」




sk「うん、マジ」




dt「本当に平気なの？」




sk「だってふっかだって、どうせなら相棒は自分で殺したいでしょ？」




fk「………うん」




sk「それと同じ。他の人に阿部ちゃん殺されちゃう方がもっと嫌だもんっ！」




俺のせいで重苦しくなってしまったこの空気に耐えられず、気分転換にソファから立って飲み物を取りに行く。


冷蔵庫の中のスポーツドリンクを取って、ぐびっと一口飲んだ。


暫く沈黙が続いた後、ふっかの声で静寂が裂けた。




fk「……俺が照、舘が向井、翔太が目黒で佐久間が阿部の相手をする。



これで決まり。いいね？」

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