＊ ページ20
sk「ただいま…」
時計を見れば夜中の3時。
阿部ちゃんが寝てたら申し訳ないから、小さめな声で言う。
チラッとリビングを覗けば、阿部ちゃんがテレビを見ていた。
sk「なんだ、阿部ちゃん起きてたんだ」
なんて声をかければ、愛しい顔がこちらを向いた。
癒されるなぁ…
顔を見ただけで、なんだか元気が戻ったような気がした。
ab「佐久間おかえり！随分遅かったね、お疲れ様」
sk「あー…うん、中々仕事が片付かなくて」
特に何も入っていないカモフラージュ用の鞄を置き、上着を脱ぐ。
Tシャツにスウェットを履いて、楽な格好に着替えた。
ab「お風呂は？」
sk「会社でシャワー浴びてきた」
ab「…会社にシャワーあるって凄いね」
sk「小さな会社だから、多分そういう融通効くんだよ笑」
あまりに喉が渇いて、冷蔵庫にあるお水をコップに注ぎ、グイッと一気に飲み干す。
そういえば、仕事中水分全く口にしなかったしな…
……仕事の後は、ちゃんと口をすすぐまで飲み物なんて飲めたもんじゃないし。
ab「佐久間」
sk「なぁに？」
ab「ん」
声の方を振り返ってみれば、阿部ちゃんが両手を広げていた。
そういえば、まだやってなかったっけ。
コップを置いて、阿部ちゃんの胸にすっぽりと収まる。
ハグをすればストレスが減少するってよく聞くけど、本当だな。
ab「もう寝る？」
sk「………いや、」
阿部ちゃんの胸辺りに顔を埋めていたのを、上を向いて、阿部ちゃんと目を合わせる。
阿部ちゃんの首に腕を回して少し背伸びをし、軽く、一瞬だけ俺から唇を重ねた。
sk「実は佐久間さん、明日休みになったんですよ」
ab「………へぇ」
少しだけ、阿部ちゃんの口角が半分上がった。
そんな、少し悪い顔に胸が高鳴る。
ab「じゃ、今日明日は何をしても平気ってわけね？」
sk「………そーゆーこと」
挑発するように、俺もニヤリと笑って返す。
その瞬間、ふわりと自分の身体が宙に浮いた。
sk「わっ…！」
無言のまま、お姫様抱っこの状態で移動させられる。
勿論、行き先は寝室。
今日の俺を放り投げやがったあのクソジジイとは違って、優しくそっとベッドに降ろされた。
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さーちゃんキンプリLove(プロフ) - れいあさん» 更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2020年6月10日 19時) (
レス) id: 5394df7d2a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - さーちゃんキンプリLoveさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言ってくださってありがとうございますーーー！好きと言っていただいて本当に嬉しいです！是非頑張らせていただきます(*´艸｀*) (2020年6月10日 18時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めぐみみさん» 逆…ありますね！(笑)阿部ちゃんsideでももうすぐです！ありがとうございます、更新度最近落ち気味で申し訳ないですが是非がんばらせていただきます！ (2020年6月10日 18時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんキンプリLove(プロフ) - 初めまして，このお話がハッピーエンドになるのかならないのか更新されるたびハラハラしながら読んでいます笑とてもとても好きな作品です！これからも頑張ってください！ (2020年6月10日 16時) (レス) id: 5394df7d2a (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - ああっ!!佐久間くんに阿部ちゃんの正体がバレてしまいましたね。てことは、逆もあるってことですよね?うわぁ、辛すぎる…。でも、更新されるのを楽しみにしています。 (2020年6月10日 0時) (レス) id: 5685bea8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年5月26日 16時
