41 sk side ページ1
sk「げっほげほっ…ごほっ……」
夜中にふっかを呼び出した日から、吐く量が圧倒的に多くなった。
頻度も増えて、仕事じゃない時も吐くようになった。
身体も怠い感じがするし、なんだやる気が出ないことが増えた。
オフである今日もこうして、ベッドの上でビニールに花を吐く。
メンバーの皆に病気だって言ってからは、わざわざトイレに駆け込まなくても楽屋で花を吐けたりして、結構助かってる。
ふっかにも相変わらずサポートして貰ってて、世話になってる。
俺が病気ってわかっても皆全然接し方は変わらなくて、自分が何のために隠してたのかよくわからないくらい。笑
……でも何故か、阿部ちゃんとだけはあまり喋らなくなった。
なんだか、避けられているような、そんな感じで。
阿部ちゃんに隠してたのまだ怒ってるのかな?
でも避けられるの辛いな…
sk「ごほっ…う゛えぇっ………」
………片思い、ねぇ
やっぱり全然思い当たらない。
結局仕事を休むとかじゃなくて、片思いの相手を見つけるって方向になったけど、逆にそっちの方が難しい気がしてきた。
だって、本当に誰も浮かばないんだもん。
スタッフさんだって、別にただのスタッフさんだし。
共演者さんにも、そういう感情は別にないし。
え、もしかしてガチで2次元…?
それもう死ぬしかないじゃん…
ピンポーン
sk「けほ………ん?誰?」
丁度咳が軽くなった時に鳴ったインターホン。
宅配?
でも何も頼んでないしな…
花でいっぱいの袋を固く結び、ベッド脇のゴミ箱に押し込んで、玄関に向かう。
ガチャ
sk「はーい………え、ふっか?」
fk「よっ。突然押しかけてごめんな。」
sk「いや、全然大丈夫だけど……」
何の連絡もなしに突然来たふっかに戸惑いはしたけど、とりあえず中に入れる。
sk「ごめん、ちょっと今日怠いから俺の部屋でいい?散らかってるけど」
fk「あぁ、全然どこでも」
ずっと立ってると身体が重力に負けてきちゃって、とりあえず部屋に戻る。
微熱の時みたいな身体の怠さで嫌になる。
fk「あ、これゼリーとか適当に買ってきた」
sk「えっ!ありがと!めっちゃ嬉しい!」
フルーツのゼリーをふっかから受け取り、さっそく開けて食べてみる。
さっきまで焼けるように痛かった喉に、つるっと冷たいものが通る感覚が心地よかった。
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れいあ(プロフ) - 椿と猫さん» えぇぇっ!ありがとうございます、私もそう言って頂けて物凄く嬉しいです(泣)是非頑張らせていただきますので、これからも是非作品作者共々よろしくお願い致します…! (2020年5月27日 22時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
椿と猫(プロフ) - れいあさん» ほんとですか!?めっちゃうれしいです!れいあさんの作風すごく好きで参考にさせていただいてます!これからも頑張ってください! (2020年5月25日 23時) (レス) id: 5dcbe78cc5 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - すのすのーさん» ありがとうございます!無事完結できました!複雑な題材な為不安だったのですが、そう言っていただけて嬉しいです…!是非また阿部ちゃん関連の作品書かせていただくつもりです!是非別作品でもお会いできることを願ってます! (2020年5月25日 22時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - そら。さん» ありがとうございます!えぇぇそう言っていただけて凄く嬉しいです!(泣)この作品を最後まで読んでいただいてありがとうございます!是非次の作品でもお会いできることを願っています! (2020年5月25日 22時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 椿と猫さん» コメントありがとうございます!椿と猫さんの作品、以前から拝見させていただいてます…!この作品を読んでいただいて凄く嬉しいです!検討させていただきます、ご提案ありがとうございました! (2020年5月25日 22時) (レス) id: 0e24289ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいあ | 作成日時:2020年5月17日 11時