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昨日の約束の通り、渡辺はいつもの待ち合わせ場所である家から近くの広場で宮舘を待っていた。
nb「〜〜♪……涼太おっそいなぁ……」
普段は必ず待ち合わせ時間前、渡辺の来る前に待ち合わせ場所に着いている宮舘。
そんな宮舘が珍しく遅刻していた。
待ち合わせ時間から既に1時間。
ついに小声で口ずさんでいた曲のレパートリーも尽きてきた。
父親の職の関係で外国のものにも触れる機会が多く、音楽も例外ではなかったが、それでもその場で潰せる時間には限りがあった。
もしかして事故にでも遭ったのか、と心配になってきた頃だった。
深々とフードを被り、俯きながら走ってくる宮舘。
普段と違う変に焦った様子に、渡辺はどこか不安を感じた。
dt「ッ翔太ごめん…！」
nb「どうしたんだよ、珍しいじゃん涼太が遅刻なんて……うわっ！？」
渡辺が言葉を言い終わる前に、突如身体に回された腕。
あの宮舘に抱き締められるという謎の状況に、渡辺は頭が真っ白になった。
渡辺が宮舘にどうしたのか問いかけようとするも、その前に宮舘が口を開いた。
dt「もう翔太には会えない。」
nb「……え！？」
dt「…ごめん行かなきゃ、もうそこまで追っ手が来てる。」
nb「ちょっと待ってちょっと待って、何がどうなってんだよ！？」
突然突きつけられた思いもよらない言葉に、渡辺は更にパニックに陥る。
もう会えない？追っ手？
意味がわからない。
そんな渡辺に気付きながらも、宮舘はどこか苦しげな声で話を続けた。
dt「…昨日話した張り紙。」
nb「張り紙…？」
dt「……あれ、俺だった。」
nb「……は！？おま……」
“俺だった”。
……何、言ってるんだ？
”珍しい眼の色の者“。
あれが、涼太？
いやいや、そんなはずは無い。だって、涼太の眼は………。
宮舘の言葉の意味を信じることができず、宮舘の腕から脱出し、渡辺はフードの中を無理矢理覗き込んだ。
nb「その眼……！？」
真紅。
宮舘の暗い顔と対照的にギラギラと燃える紅の瞳に、思わず吸い込まれそうになる。
目が離せない。
身体が動かない。
まるで時が止まったかのようにさえ感じた。
ドクンと心臓が大きく脈打ち、息が止まる。
そしてその感覚の更に先にあったものは、
身体を抉られるかの様に鋭く逃げることのできない、
＿＿＿＿“痛み“。
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そら。 - お忙しい中リクエストに応えていただきありがとうございました！まさに読みたかった場面で感動です…。これからも頑張ってくださいね、応援してます！ (2021年1月31日 22時) (
レス) id: c6c4969a03 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - そら。さん» 大変遅くなりました、リクエスト書かせていただきました…！全4話構成となっておりますので、是非読んでいただけたら幸いです！ご希望に添えていればいいのですが、、是非これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2021年1月31日 17時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - Rawさん» こちらこそです！！！かなりお話が長くなってしまいました、(笑)え、是非是非！！！リクエストいつでもお待ちしております！いつもこの作品を本当にありがとうございます！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
Raw(プロフ) - れいあさん» 今回もリクエストに応えていただき、本当にありがとうございます！今回のお話も本当に凄いです！！また機会がありましたらリクエストしてもよろしいでしょうか、、？ (2021年1月3日 23時) (レス) id: c8dae37643 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - Rawさん» 遅くなり申し訳ありません、目黒くんのお話書かせていただきました…！中々ご希望に添えているか不安ですが、出来る限りやったつもりなので是非読んでいただけたら幸いです。リクエスト2度も本当にありがとうございました(泣) (2021年1月3日 20時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年12月12日 8時
