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nb「……あっ、そういえばさ、見た？あの張り紙。」
dt「……あぁ、あれね。見た見た。」
彼らの言う“張り紙”。
ここ数週間で街の至る所に貼られ出した、王室から発行された張り紙のことである。
“珍しい眼の色の者がいたら、すぐにお近くの兵士まで”というようなことが書いてあり、色の例までもが記載されていた。
ピンク、青、赤、緑、橙、黒、透明。
黒以外はどれも想像つかないような色ばかりであった。
nb「なんで急にあんな貼られ出したんだろうな。あんな眼の色の奴いないだろ…」
dt「滅多にいないからこそでしょ。予言に関係することだから必死に探してんじゃない？」
nb「予言？」
dt「ほら、この間も大聖堂行ったじゃん。……翔太は寝てたから話聞いてなかったかもだけど。」
まるで初めて聞いたかのようにキョトンとする渡辺。
宮舘はそれを予想していたのか、特にそれを気に留めずに話を続けた。
nb「あーでも待って、なんか思い出してきた。九つ石が集まったらどうとかこうとか…的なやつ？」
dt「そう、それ。その石が目の色のことらしいよ、噂では。」
nb「へぇ……でもなんでこんな急に張り出したんだろうな。」
dt「さぁ…ね。前に見つかったのも2年前くらいだし。」
変わった眼を持つ九人の者たち。
そのうちの二人は既に見つかっていた。
アメジストとサルファー。
サルファーが見つかってから2年が経った今、王国は残りの七人を見つけるため必死になっていた。
今まで二人以上同時に存在したことがほぼ無い“救世主”。
それが二人見つかったことで、信仰に篤い国民たちの期待は今までに無いほど高まっていた。
それで焦り出した王国兵は、あの様な張り紙で国民に呼びかけたのである。
dt「……張り紙のことは一旦置いておいて、翔太、明日一緒に買い物行かない？」
nb「え、行く、何買うの？」
dt「次のお菓子の材料。」
張り紙の話で少々つまらなそうにしていた渡辺だったが、宮舘の提案を聞けば途端に姿勢が良くなり即答で了承した。
dt「じゃあいつもの場所で11時に。」
渡辺の反応に満足そうにした宮舘は、そう言って彼に微笑んだ。
最近は既に家に揃っている材料を使うことが偶然多かったので、二人が外に買い出しにいくのは数週間ぶりであった。
久しぶりに一緒に外で楽しめる。
彼らは二人とも、そう信じて疑わなかった。
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そら。 - お忙しい中リクエストに応えていただきありがとうございました！まさに読みたかった場面で感動です…。これからも頑張ってくださいね、応援してます！ (2021年1月31日 22時) (
レス) id: c6c4969a03 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - そら。さん» 大変遅くなりました、リクエスト書かせていただきました…！全4話構成となっておりますので、是非読んでいただけたら幸いです！ご希望に添えていればいいのですが、、是非これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2021年1月31日 17時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - Rawさん» こちらこそです！！！かなりお話が長くなってしまいました、(笑)え、是非是非！！！リクエストいつでもお待ちしております！いつもこの作品を本当にありがとうございます！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
Raw(プロフ) - れいあさん» 今回もリクエストに応えていただき、本当にありがとうございます！今回のお話も本当に凄いです！！また機会がありましたらリクエストしてもよろしいでしょうか、、？ (2021年1月3日 23時) (レス) id: c8dae37643 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - Rawさん» 遅くなり申し訳ありません、目黒くんのお話書かせていただきました…！中々ご希望に添えているか不安ですが、出来る限りやったつもりなので是非読んでいただけたら幸いです。リクエスト2度も本当にありがとうございました(泣) (2021年1月3日 20時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年12月12日 8時
