L e g a r E 02 (ページ38)

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「それじゃあいきまーす！」

カチンコの音が響く。

目の前には櫻井翔＿＿別名影山。

言い換えるなら、影山＿＿＿＿別名櫻井翔。

どっちだっていいけど

私が結城Aだろうと、宝生麗子だろうと、

私に対してバカにしてくるのはかわりない。

特に今日は途中までいい感じなのに

急にまたバカにされる流れ。

こうやって自分を追い込みつつ、あなたとは違う

…そう優越感にひたる、一種の役作り

『あんれ〜？影山？？

もしかしてあなた、昨日に引き続き

今日もやっちゃったぁ〜？？』

最近役作りが楽しいと感じ始めた。

自分が自分じゃない誰かになれることが

楽しくて仕方ない

『どうやらあなたの推理を

私が超えちゃったみたいね』

翔くんはこういったら

こんな表情するんだろうなぁ、なーんて

『あ〜ら。聖夜の奇跡に驚いて

言葉も出ないのかしら？

でもこれは、奇跡じゃなくて私の

じ ♡ つ ♡ りょ ♡ く ♡ な ♡ のっ ♡』

「カットー！」

「お前うっぜぇwww」

『ウザイとか言わないでもらっていいですかww』

「基本俺のカット肩なめだろうからいいけど

笑いこらえんのまじ大変なんだよww」

「Aちゃん演技うまくなったね〜！」

『ありがとうございます！多分相手が

翔くんだから余計です！！』

「普段から役作りかわからんけど

俺に接する時お嬢様入ってるもんな」

『ありゃ、バレてた？』