L e g a r E 02 (ページ35)

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＿＿泥まみれの毎日だけど今更悩んだりはしない

＿＿呆れるほど不器用だけど心に誓った夢がある

優しく、かずくんみたいに

自分の気持ちを、歌に込めて

＿＿蘇る希望でその胸が満たされるから

＿＿追いかけるだけ

まーくんみたいに

優しい笑顔で

＿＿涙のあとが乾いたらまた呼びかけるから

＿＿答えてよまだ見ぬ明日へ

潤くんみたいに

みんなの目をいっぱい見て

＿＿1人じゃないと気づいたんだ

＿＿輝くあの扉共に目指そう

翔くんみたいに

ぎゅっと包み込むように

＿＿果てない空がそこにあるって

＿＿今確かな声が聞こえる

＿＿飛べない自分を変えていこうか

＿＿踏み出して何度でもやり直そう

そして、おーちゃんみたいに

たくさん、感謝の気持ちを込めて

＿＿見えないものは何も無いって

＿＿その確かな歌が聞こえる

＿＿消えない思いがここにあるんだ

＿＿いつだってもう一度立ち上がろう

＿＿力強く…

東京に戻れてから、潤くんから聞いた。

この様子はアネモネのスタッフと涼介によって

全国に生中継されていたらしい

たくさんの人が泣いていて

けど、笑ってくれていて

私も泣いて、笑った。

「Aちゃん」

『どーしたの？』

その子と同じ目線の高さになるようにしゃがむ

「俺、絶対ジャニーズに入る！

それで、Aちゃんみたいにたくさんの人の心に

響く歌を歌いたい！」

そんな夢の宣言をされて

私はその子の頭をポンポンっと撫でる

『素敵な夢だね、待ってるよ。ジャニーズ事務所で』

「Aちゃん、生きててくれてありがとう！」

帰りに言われたその言葉を

私は一生、忘れることは無いだろう。