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『これで全部。
……で、どうだった？』
「……ごめん、そんなことがあったなんて知らなかったよ。」
また謝るんだね。
何回目か分からないけど、最初から聞かなきゃいいのに。
『後悔すんなって言ったのに、また後悔してるし。
何回目だろうね？』
「後悔はしてないよ。」
は、謝っといて何を言ってるんだか。
申し訳ないって思ってるんなら、後悔してるってことでしょ。
「辛い過去を話させてごめん。
……でも、知らないと助けることもできないから。」
あぁそうか。君は私の過去が知りたいんじゃなくて。
＿＿＿過去から、私を救おうとしてくれている。
「……怪部さん！」
『はっ、はい！？』
お母さんが肩をガシッと掴んでくる。いやちょっと痛いですっていうか震えてませんかお母さん
「うちの子になりなさい！！」
「『……へ？』」
思わず口から情けない声が漏れ出てしまった。
緑谷君君と被ったし。
お母さん大泣きしてるけどうちの子になるってどういう……？
義母になるってこと？
え？なら緑谷君と兄弟？
ごめんちょっと頭が追いつかないですお母様。
「おおお母さん！？どういうこと！！？」
「怪部さん……いやAちゃん！」
『はい！？』
「悪いことは言わないから、うちに来なさい。ちゃんと衣食住も保証しますから。」
えーと、要は、海浜公園なんてとこにいないでうちで暮らせ、と仰ってるんですか？
『そんな、申し訳ないです！お金とかの問題もあるし、それに私別に公園で不便感じてないですよ？』
「お金なら大丈夫よ。出久のオールマイトのグッズ代減らせばなんてことないもの。」
「お母さん！？」
「……ごめんね、私の自己満足かもしれないけれど、こんなことを聞いて放っておけるような人間じゃないから。」
机から乗り出してきて両手を握られる。
この親子の手の平はどうしてこうもあったかいのだろうか。
「僕も、いいと思う。
……グッズ代は別として」
ずるいな君らは。
前と同じだ。
そんな目をされちゃ断れないじゃんか。
『……なら、お世話になります。』
二人の緑の瞳がキラキラ輝く。
まったくこの親子は……
「これからは私達が家族になるからね！」
『家族……うん。』
こんの人たらしどもめ。
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
