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急いで彼のいるビルの穴に飛び降りる。
もう巨大敵の攻撃は迫って来ている。
……流石に本気を出さないと受け止められない！
今までオールマイトに教わってきた個性制御を思い出して……個性を開放する。
個性を全て開放している時は、暴走状態のように肌と黒目の色が変化する。
あまりこの姿は好きじゃないから、人に見られたくは無いけど、今はそんなことなら気にしてる場合じゃない。
迫り来る敵の拳を両腕で受け止める。
敵の馬鹿力のせいで、腕は傷を負った途端に再生するのを繰り返しているようだ。
「っ、君は……！？」
どうやらしっぽの子が起きたようだけど、生憎今はこれを止めるのに精一杯だ！
『ごめん、今喋ってる余裕ない！！』
勢いの衰えない敵の拳に、私よりも先にビルの床の限界が来たらしい。
私の足元から亀裂が入り、ただでさえ崩れていたビルの床は崩壊してしまった。
足場の無くなった私に、容赦なく巨大敵の攻撃が襲いかかる。
一応止めていたから多少は軽減されていたとはいえ、巨大敵の拳にモロに打ち当たった。
いや流石に痛い！！
これ骨何本か逝ってんじゃないの！？
生憎個性は開放している状態だったから、再生はいつもの比じゃない程速く、痛みも一瞬だったのが良かった。
「大丈夫！？」
上からさっきの子の声が聞こえてくる。
『私は大丈夫！
それよりもこいつから速く離れた方がいい！』
ここにいては、またあいつの攻撃が来る。
さっきみたいに凌げないことは無いけど、結構痛かったからもうやりたくないし……。
「すみません、瓦礫に挟まれて動けなくて……！」
気絶してただけじゃなくて瓦礫にまでとは、何とも運の悪い人だな……。
＿＿＿もういっそ、敵を壊してしまった方が速い！
ビルの床が再度吹っ飛ぶ位の勢いで跳躍し、敵の頭上まで飛んできた。
その勢いを全て乗せて、全力で敵を蹴る！！
『はあああっ！！』
蹴りが直撃し、巨大敵は動かなくなりそのまま倒れていった。
またもや脚がかなり痛かったが、再生のおかげでもう傷は治っている。
……あ、これ、着地考えてなかった……！！
自由落下とか洒落になんない……！即死はまずい！
「掴まって！！！！」
その声はあの男の子？
ビルから私に向かって、できるだけしっぽを突き出している。
なんか不恰好だけど、ごめん頼らせてもらいます！
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
