・ ページ4
「えーと、緑谷少年、その子は一体？」
私がどうしようもなく突っ立っていると、向こうにいたオールマイトがこっちに来てくれた。
ありがとうヒーロー。
「あ、オールマイト！
すいません、僕の声でこの子を起こしちゃったみたいで。
でも君はなんでこんなところに？」
『んなのどうだって良いでしょ。
君達は何してたの？』
「僕はオールマイトと特訓してたんだ。」
『特訓？何のために？』
「ええと、僕はね、オールマイトみたいなヒーローになりたいんだ。
そのために雄英高校に入りたくて、でも入るには強くならなくちゃいけない。だから特訓してるんだ。」
ヒーロー、ねぇ。
私みたいな怪物には縁のない存在だなぁ。
それに、ヒーローはそんなに好きじゃない。
だってヒーローは、怪物は助けてくれなかった。
『そう。なら他のとこでやってよ。
ここは私が住んでるから。』
「……それだけどさ、なんで君はこんなとこに？」
はあ、言わなきゃだめなのね。
だいたいこんな場所に住んでるって知ったら察するでしょ。
『分かんない？
私、家族いないの。』
それを聞いた男の子は、驚いたような、暗い顔をしていた。
そんな顔するなら、最初っから聞かなきゃいいのに。
馬鹿だなぁ。
「ご、ごめん、なんか……。」
『別にそんなの気にしてないけどさぁ。
謝るなら聞かなきゃいいのに。理由なんてなんとなくわかるでしょ。』
「……」
『いいからさ。
もうここ来ないでね。私だけの場所なんだから。』
「……それは、えーと、」
ここじゃなきゃいけない理由でもあるのか？
特訓ならどこででもできるだろうに。
「すまないが、君の名前を教えて貰ってもいいかい？」
オールマイトが口を挟んでくる。
まあ名前位別にいいが。
『怪部 A、です。オールマイト。』
「では怪部少女。
我々はこの海浜公園を特訓の一環としても掃除しようと思っている。」
『……は、掃除？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
