進路 ページ26
中学に通い始め、約一週間。
あれ以来は特に何事もなく、平穏な日々を過ごしていた。
そして今日、何故か担任の先生から、放課後の呼び出しをくらったのである。
何かやらかした……？
もしかしてツンツン頭＿＿もとい爆豪君との事がバレたとか？
『失礼します……』
「おお、来たか怪部。」
『あの、なんの用でしょうか？』
「ほら、怪部も編入したばかりとはいえ、中3だろう？
半年後にはもう受験の時期だが、進路希望は決まっているのか？」
『あー、受験ですか……』
「怪部の学力ならば、大体の高校は選べるだろう。
進路希望の紙を渡しておくから、できるだけ早く……まあできれば今週中に提出してくれ。」
『わかりました。』
進路、ねぇ。
正直、将来何になりたいのかなんて考えたことも無かったから、どうすればいいのかわからない……。
『ねえ出久、出久って何でヒーローになりたいんだっけ。』
「あれ、話してなかったっけ？」
『忘れちゃったわ、すまん。』
「まあいいけど……」
ほとんどの生徒が目指している、ヒーロー。
そんなにいいものなら、実際に目標にしている人に良さを聞いてみればいい。
「僕はオールマイトみたいに、笑顔で人を救けられる、最高のヒーローになりたいんだ。
それが……憧れだから。」
『……あこがれかぁ。』
「へ、変かな……！？」
『ううん、出久らしくて良いと思う。』
「ありがとう……？」
憧れなんて別に無いしなぁ。
強いていえば、普通の人間？
……あー、でも。
私を救けてくれた出久みたいに、今度は私が、私みたいな人を救けられたら……嬉しい…かな。
『さんきゅ、結構参考になった。』
「参考？」
『進路希望のね。』
「そっか、進路決めなきゃだもんね！
どうするの？」
『私も、私みたいな人を救えるようになりたいから……ヒーロー目指そうかなって。』
「本当！？」
『う、うん。
んで、やっぱり受けるなら雄英かな、とも思ってる。』
「そっかぁ！じゃあ一緒に頑張ろうね！」
『ん。負けないからね？』
「こっちこそ！」
君に憧れて、っていうのは言わないけどね。
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
