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「……あ、これ」
「どうかなさいました？」
「いえ、その女の子になんか似てるなぁって思って……」
僕が手に取ったイヤリングは、綺麗な青の硝子細工がついたものだった。
まるで海のような鮮やかな青。
どこか、海で出会った君に似ていると思ったんだ。
「あら、素敵ですね！
さぞお綺麗な方なんですね、彼女さん！」
「……え、ああっ彼女なんかじゃ無くてっ」
「え、すいません私ったら……」
彼女なんかじゃない、Aは家族だ。
……こういうものをプレゼントするのって、彼女相手が普通なのかな……？
いや、喜んでもらえればそんなの関係ない！
「あの、これにします。」
「A！これ、受け取って欲しい……」
『……えーと、今日、誕生日だっけか。
開けていい？』
「もちろん！」
恐る恐る、という感じで、僕の手渡した可愛いデザインの紙袋を開ける君。
『……イヤリング？』
「うん。
オールマイトにちょっとだけ時間貰って、この間買ってきたんだ。」
『綺麗な青だね。
＿＿＿まるで海みたい。』
「だよね！？
それが君らしいと思ってそれにしたんだ！」
『……はは、ありがと。』
そう言ってイヤリングを優しいそうに見つめる君。
「喜んでもらえたみたいで嬉しいよ。
イヤリングなんて興味無いかもしれないと思って、ちょっと怖かったんだ。」
『別にイヤリングじゃなくても、出久から貰うものならなんでも嬉しいけど。』
「え……そ、そっか！良かった！」
……どういう意味なんだろ？
普通に、家族だから、とか、兄弟だから、っていう意味だよね……？
『ね、似合ってる？』
俯いていた顔を上げると、君の耳元に硝子が光った。
「う、うん！すごく！」
『良かった。
……大事にするね。』
「二人とも、そろそろご飯よ〜！」
『今行きまーす！』
ちょっとでも動く度に揺れるその耳飾りに、見とれてしまっていた。
『出久？ご飯行くよ？』
「ああ、うん！行こ！」
本当に見とれていたのは、笑顔の君だったのかもしれないけれど。
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
