相部屋 ページ15
『ええと……お母さん、それは一体……？』
「二段ベッドよ？
出久の部屋のベッドと取っかえちゃえばいいと思って。」
そう言いながらお母さんはにこにこ笑っている。
どうやら先程の買い物で、私の知らぬ間にこんなものまで買っていたようだ。
しかし、息子に容赦ないですね。
「悪いんだけど、組み立て手伝って貰えないかしら？」
『え、ええ、もちろん。』
「大丈夫よ。オールマイトグッズが気になっちゃうかなと思って、カーテンつけられるやつにしといたから！」
流石お母さん！気遣いのできるオンナ。
ただその気遣いを息子に向けてやることはできないんですかね。
出久side
「ええと、僕の居ない間に何が……？」
特訓から帰って来て自分の部屋に入ると、そこには見慣れない巨大な二段ベッドがあった。
えぇ、なにこれ……？
『すまないが、私にはどうしようもできなかった。』
そう言いながら、Aが肩に手を乗せてくる。
なんかやけに同情的な声なんだけど、本当に何がどうしてこうなったの……？
Aからことの経緯を説明してもらった。
どうやら僕が特訓に出ている間に、二人で買い物に行ったらお母さんがこれを買っていたらしい。
なんかお母さん、最近僕に酷くない……？
『出久？大丈夫、生きてる？』
「え、ああうん生きてるよ！？」
『なんかごめんね。
できるだけ迷惑かけないようにするから……。』
ん？ちょっと待てよ？
Aもこれを使うってことは、夜同じ部屋で寝るということだよね……？
『ええと、悪いけど多分もう撤回できないからさ……
上段と下段、どっちがいい？』
「そ、それはどっちでも……」
『んー、なら私が下でもいい？楽そうだし。』
「別に良い」そう言いかけて口が止まった。
僕は恐らくAよりもはやく起きるだろう。
そしてAが下の段だと、僕が上から降りる時にAの寝顔が見える……！？
「や、やっぱ僕下でもいいかな！？」
『な、何急に……まあ良いけど……』
どうやら、毎朝彼女の寝顔を見るという恥ずかしい事態は回避できたみたいだ……よかった……。
『どしたの出久、顔赤いよ？
もしかして熱ある？』
Aが額に手をそえてくる。
「ね、熱はないから、大丈夫……！！」
『うそ、ちょっと熱かった。
風邪ひいてんじゃないの？』
「風邪とかじゃないから！！！」
お願いだからそれ以上触らないで！！！？？
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
