43 ページ46
あれから少しすると、コネシマさんは離してくれた。
そして、去り際に私にこう告げた。
ーーーーー
「俺、御前の事は他の女よりかは好きやで」
ーーーーー
『あれはどういう…』
「どうした？」
いきなり後ろから声が聞こえてくる。
私は吃驚して思わず情けない声を上げてしまった。
『なんやロボロか…吃驚させんといてくれ…』
「いやそれはすまん」
んで？何かあったんか？とロボロは此方を見て聞いてくる。
…言っていいんかこれ。
もし言うて、次の日辺りにコネシマさんから何か言われたら…やばい面倒になるぞ。
『いーや？別に？』
私がそう言うと、ロボロはふーん…と疑うような目で見てくる。
いや信じてくれ。
そして私はふとリリィーさんとの約束を思い出す。
せや…ロボロも生徒会やん…。
私はどうしようかと考えた結果、誰かがロボロの事を呼んでいたと嘘を吐くことにした。
『てかロボロ、さっきぺいんとが探しとったで』
「あ、まじ？んじゃ兄さんのとこ行くかぁ…教えてくれてありがと」
『いーえ』
私はぺいんとの元へと向かうロボロに軽く手を振った。
さーて…何しよう。
チーノとぴくとの方を見てみると、チーノはショッピ君と鬱さんと三人で盛り上がっており、ぴくとはコネシマさんとトントンさんと話していた。
…もしやぼっち確定きたこれ？
そんな事を思っていると、突然視界が暗くなった。
「だーれだ？」
『…変な裏声で喋んなやシャオロン』
「失礼やな」
私が笑いながら言うと、シャオロンは少し表情をムッとさせた。
やって…おもろかったからしゃーないやん？
「御前ぼっちやん」
『喧しいわ！そら、私って生徒会と関わりないし？話したん今日が初めてやしぃ？』
「でも、ぴくとさんとかもう馴染んどるで」
私の言葉にシャオロンが即答する。
私はシャオロンの言葉が心に刺さり撃沈した。
そんな私をシャオロンはけらけらと笑う。
「あ、そうや」
シャオロンは何かを思い出したように声を出した。
そして此方を見つめてきた。
『ん？』
「レイってさ、明日の社交界行くん？」
『お父さんは来んけど、私とチーノは行くで』
そう伝えると、パァッと明るくなりシャオロンの目がキラキラと輝き出した。
えぇ…なになに？
「あの…さ」
明るくなったと思ったら、次は急にもじもじし出す。
私はよく分からず首を傾げる事しかできなかった。
シャオロンは一度深呼吸をして此方を見た。
「良かったらさ、俺と踊らん…？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 639人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも王 - レフ君お久しぶりです！Webの方から失礼いたします！相変わらず素敵な作品ですね！これからも頑張ってください！ (2023年1月4日 22時) (
レス) id: a5b41738d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - たまにミシェルちゃん方が夢主ちゃんに惚れたり…と思ってしまいます。いつまで更新お待ちしていますので、レフト/leftさんのタイミングで、頑張ってください！以上、長文失礼しました。 (2022年8月10日 18時) (レス) id: 40d0f42a45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - コメント失礼します！夢主ちゃんのはっきり言う性格とっても好きです！夢主ちゃんがミシェルちゃんに正論を言う時なんかスカッときて次の話を見るのも楽しくなってきます！ (2022年8月10日 18時) (レス) @page47 id: 40d0f42a45 (このIDを非表示/違反報告)
レフト/left(プロフ) - ＼(^o^)／さん» コメントありがとうございます！神作品だなんて…光栄です…！ (2022年6月14日 23時) (レス) id: cd48547987 (このIDを非表示/違反報告)
レフト/left(プロフ) - 処刑人さん» コメントありがとうございます！諸事情により更新は月一程度になりますが気長に待っていただけると幸いです (2022年6月14日 23時) (レス) id: cd48547987 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
