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「ジェミン君」
「はい」
「手を離してくれるかな」
「これ嫌ですか？」
「…」
ここで、うん嫌だ！と言えたらどんなに楽なのだろう。ていうか、嫌と思っていない私の頭は正常か？…病院行っときゃ良かったかなぁ。
「もう少しで夕暮れですね、僕夕暮れが凄く綺麗なところ知ってますよ。行きませんか？」
«どうして私に構うの？» «何で手を繋いでるの？»
この言葉が喉で突っかえて出てこない。言いたいのに、言えない。こんなこと言ったら私が期待してるみたいだ。貴方が、私を気になっているって。
「…見ます」
そしてふわっと笑った彼を見て私はもう察してしまった。自分の気持ちを。
私、この人が好きだ。
なんて馬鹿な恋をしたのだろう。
何故、私はこんな事で恋に落ちてしまったのだろう。
彼は優しさ故で私に接してるだけなのに。
まず最初から期待してしまったのかもしれない。
あの日出会った時から。
勘違いであって欲しかった。人目見ただけで、惹かれたこと。
あなたの眼差しに、こんなにも私の心を奪われてしまったこと。
彼がアイドルだと知った時私は何故あんなにも心が曇ったのだろうか。彼がカメラの前で可愛く、かっこよく決める姿にショックを覚えたのは何故だろうか。
答えは簡単だ。手の届かない存在だとわかってしまったから。
引き返せる頃に引き返したはずだ。なのにまた会うなんて。
一刻も早くこの人から離れないと。
ジェミン君から、私の心を遠ざけないと。
この気持ちがもっと高まる前に。
繋いだ手には手汗が滲んでいた。
あぁ、綺麗だなぁ。
彼の背中と夕暮れが合っていた。
youside【 1 】fin.
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ほのか(プロフ) - 和さん» ニヤニヤしながら見ますね！頑張ってください！ (2021年3月29日 0時) (
レス) id: a62bd22554 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ほのかさん» 初めまして♪このページに足をお運び頂きありがとうございます(^^)少しずつ更新しようと思っていましたが、直接読者様のお声が聞けたので、今日から本格的に更新していきます♪これからもご愛読よろしくお願い致します。 (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7dda73e502 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 早く続きが楽しみです！！！ほんっとに楽しみなんです (2021年3月25日 15時) (レス) id: a62bd22554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和 | 作成日時：2021年2月24日 19時
