心の鍵は ページ32
差し込む薄明りに目を覚ました。
正座したまま眠りこけた私を、オンニ達がソファに運んでくれたらしい。
周りにジンリやスジョン達が丸まっていて、昔、よくこうして夜通し騒いだ事を思い出す。
時計を見ると、キッカリ五時。いつもの習慣で目覚ましはなくても目が覚めた。
端末でｆ(ｘ)のスケジュールを確認すると、朝ご飯を食べる時間位はありそう。
起こさないようにそうっとリビングを抜けて、簡単に朝食の下ごしらえをした。
そのあとバレエの練習室で、簡単なストレッチで体をほぐしていると。
カチャリ、とドアが開いた。
「私も混ざっていい？」
「スルギ。」
スルギの目はやっぱり腫れぼったい。
泣かせてしまってごめん。あとでミントタオル作ってあげよう。
二人で黙々とストレッチをしていると、昔の事が次々と蘇ってくる。
学年は違うけど、同い年で誕生日も近くて、性格は正反対なのにすごく気が合った。
…ファヨンとスルギは犬猿の仲だったけど。
「ねぇ、A。久々にアレやってみよう。」
「…うん。わかった。」
プレイヤーでシャッフルして音楽を流した。
出た音楽をスルギとコラボしながら即興で踊る。
何も言わなくてもスルギの動きがわかる。
私にどうしてほしいか空気で伝わる。
１０分間全力で踊りきって、二人で床に座り込んだ。
「A…。」
座り込んだ拍子に触れた手をスルギがぎゅっと握った。
「これは私の独り言だから。」
応えるように握り返す。
「私、Aのダンスが羨ましい。」
ビックリしてスルギを見つめる。
スルギのダンスはパワフルで私はそれが羨ましかったのに。
「でも、それ以上にAが誇らしい。私はこんな凄い人と友達なんだって。」
握る手に力が籠る。
「Aと一緒なら何でもできる気がする。一緒にいればどんな事も乗り越えられる。」
だからね、と言ってスルギは笑った。
「私、Aと一緒にデビューしたい。一緒に舞台に立てるって信じてる。」
言葉が出ない私を引っ張り起こすと、シャワー借りるね、と言ってスルギは出て行った。
一緒に舞台に。スルギの言葉が胸に響いて、私は暫く動くことが出来なかった。
シャワーを浴びてから、朝食の支度をしていると、オンニ達が起きて皆で朝ご飯。
全員目が腫れぼったくて、顔を見合わせて大爆笑した。
バタバタのうちにマネさんが迎えに来て、去り際にビクオンニがそっと囁く。
「Aの心の鍵を壊すのは、恋の力かもね。」
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ステラ(プロフ) - pirokoさん» ｐｉｒｏｋｏ様☆コメントありがとうございます！ちょこっと凹んでいた所だったので、本当にうれしいです。今繁忙期でなかなか書けない状態が続いていますが、暫く亀更新でもお付きあい頂ければ嬉しいです。 (2014年9月18日 0時) (
レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
piroko(プロフ) - とても面白いです。続きが是非読みたいです。大変だとは思いますが、続き待ってます！！ (2014年9月16日 18時) (レス) id: 63490a15cd (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - マナツさん» マナツ様☆コメントありがとうございます！本当に励みになります。ＳＪがお好きなのですね＾＾お好きなメンバーはいらっしゃるのでしょうか？頑張ってお兄さん達も書いていきたいです！ (2014年8月8日 23時) (レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
マナツ - めちゃくちゃ面白いです!!!もう少しsuperjuniorが出てくれると嬉しいです!!!続き楽しみですo(^o^)o更新頑張ってください(*^^*) (2014年8月8日 18時) (レス) id: 78ae110d38 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - mchさん» mch様☆コメントありがとうございます！SMF大好きなので、完全に趣味の世界ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントとっても励みになります！チャニョルがどう行動していくか、見守ってあげてくださいませ☆ (2014年8月4日 23時) (レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2014年7月20日 0時
