サポーター？ ページ4
「すみませんでした！」
えっ！？
【ＹＯＯＲＡ ＳＩＤＥ】
突然謝られて頭が真っ白になる。
「あ、ええと。Aちゃん、どうして謝るの…？」
恐る恐る尋ねると、Aちゃんは伏せていた顔をおずおずと上げる。
「あの…メイクですよね？オッパのメイクがお気に召さなかったんじゃ…？」
え？？メイク？！
気に入らないどころか…うちのヘタレな弟をかっこよくしてくれてありがとうと
朴家を代表してお礼を述べたい位なんだけど…。
私が怒っていると思ったのか、もう一度ごめんなさいと頭を下げたAちゃん。
「もっと勉強して、皆の良さを生かすメイクが出来るように頑張ります！」
手、震えてる…。
悟られないように必死でスカートを握りしめる姿を見て、思った。
Aちゃん、自信がないんだ…。
でも、すごく真剣にメイクの仕事を頑張ろうとしてる。
全身から力が抜けた。
「Aちゃん。」
私は白くなるほど強く握りしめられた手をゆっくり外して両手で包んだ。
「ありがとう。弟をかっこよくしてくれて。」
弾かれた様に顔を上げたAちゃんの瞳は信じられないものを見たかのように大きく見開かれていて。ああ、チャニョルと似ているなぁ…と思って私は笑ってしまった。
「父母もとても喜んでいたわ。ヘタレがきりっとしたいい男になったって。」
「あ…ありがとう…ございます。」
「へ…ヘタレ？！」
うるうると瞳を緩ませるAちゃんの横で弟がショックを受けているけど、そこは華麗にスルー。
「あなたの事はチャニョルからよく聞いてたの。」
「な！姉さん！！！」
青くなって一瞬にして真っ赤になるチャニョル。
「ダンスも歌も上手で、とても優しいんだって。毎日自慢してて、それで
私、ずっとAちゃんに会いたかった。」
「私もです。オッパからお姉さんのお話はよく聞いていました。とても仲良しで羨ましくて…。」
そう言って微笑んだAちゃんの表情はとても寂しそうだった。
事故の事を思い出して胸が痛む。
「もう、体はいいの？」
「はい。ここに帰ってきて、チャニョルオッパや沢山の人に支えてもらっています。
申し訳なく思うと同時に、とても心強くて。だから、今は少しでも皆さんのお役に
立てるように、頑張りたいんです。」
そう話すAちゃんの眼は強い光を放っていて、彼女の真剣な気持ちを伝えてくれた。
決めた。私、チャニョルを応援する。
Aちゃんのお姉さんになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ステラ(プロフ) - pirokoさん» ｐｉｒｏｋｏ様☆コメントありがとうございます！ちょこっと凹んでいた所だったので、本当にうれしいです。今繁忙期でなかなか書けない状態が続いていますが、暫く亀更新でもお付きあい頂ければ嬉しいです。 (2014年9月18日 0時) (
レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
piroko(プロフ) - とても面白いです。続きが是非読みたいです。大変だとは思いますが、続き待ってます！！ (2014年9月16日 18時) (レス) id: 63490a15cd (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - マナツさん» マナツ様☆コメントありがとうございます！本当に励みになります。ＳＪがお好きなのですね＾＾お好きなメンバーはいらっしゃるのでしょうか？頑張ってお兄さん達も書いていきたいです！ (2014年8月8日 23時) (レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
マナツ - めちゃくちゃ面白いです!!!もう少しsuperjuniorが出てくれると嬉しいです!!!続き楽しみですo(^o^)o更新頑張ってください(*^^*) (2014年8月8日 18時) (レス) id: 78ae110d38 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - mchさん» mch様☆コメントありがとうございます！SMF大好きなので、完全に趣味の世界ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントとっても励みになります！チャニョルがどう行動していくか、見守ってあげてくださいませ☆ (2014年8月4日 23時) (レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ステラ | 作成日時：2014年7月20日 0時
