昔に戻って ページ22
ギョンスさんと話をしてから、先生に練習を手伝う事を告げると。
先生は何度も私に頭を下げて、ジョンイニを頼むと言った。
練習は一時間後に開始。
私は、ロッカーに行き、自分のトートバッグから、一つの袋を取り出す。
ソファ先生…こうなることがわかってたんですか？
お守り代わりに持ち歩いていた、先生が私に下さった練習着。
悲しいかな、練習生時代の記憶は健在で、人がいないパウダールームでさっと着替えて
最上階の踊り場に。ここなら人が来ないから、簡単にウォームアップを済ませられる。
久しぶり、だな。ジョンイニと踊るの。
小学生でオーディションを受けて、一緒に受かったのがジョンイニだった。
まだ小さいから。練習生として契約するのは中学になってからと決まったけれど、
練習には参加させてもらえることになって。
バレエという共通項があったから、すぐ仲良くなった。
ダンスクラスは、男女別と合同のクラスがあって。合同の上級クラスは表現力を身に着けるために、カップルダンスの課題がある。
先輩たちの中に交じって練習に加わる私とジョンイ二が組むのは必然で。
途中でテミニやセフニがクラスに加わったけれど、ジョンイニとのペアは私が辞めるまで
変わることはなかった。
ジョンイニはきっと上手くなってる。
私もダンスを続けてはいたけれど、差がついてる。
でも。大好きなダンスを踊ることが辛いなんて。
ジョンイニだけは、そんな悲しい思いはしてほしくない。
だから。私の出来る限りの力で、踊るから。
踊ることが楽しくて仕方なかった、昔の気持ちを取り戻して。
練習室のドアの前で深呼吸を一つ。
小さく気合を入れて、足を踏み入れたら。
チャニョルオッパと目があった。
大きな目に心配そうな光がユラユラ揺れている。
オッパに、相談すればよかった。
辛そうな顔を見て心が痛む。
少しでも安心してほしくて笑ってみせると、まっすぐ前を見据えた。
同じようにまっすぐこちらを見つめるジョンイニ。
視線が交錯して。血が。一瞬にして沸き上がった。
「A…。」
そんな済まなそうな顔をしないで？
ジョンイニの唇の前で人差し指を立てた。
私は大丈夫。
皆の役に立てるなら、練習生だった事もよかったと思えるよ。
「まずは振付を見せてもらえる？」
静かに頷くと、音楽にのせて静かにジョンイニが舞う。
綺麗…。昔よりもっとダイナミックになった。
でも、違う。これは本来のジョンイニじゃない。
だから。思い出して。
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ステラ(プロフ) - pirokoさん» ｐｉｒｏｋｏ様☆コメントありがとうございます！ちょこっと凹んでいた所だったので、本当にうれしいです。今繁忙期でなかなか書けない状態が続いていますが、暫く亀更新でもお付きあい頂ければ嬉しいです。 (2014年9月18日 0時) (
レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
piroko(プロフ) - とても面白いです。続きが是非読みたいです。大変だとは思いますが、続き待ってます！！ (2014年9月16日 18時) (レス) id: 63490a15cd (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - マナツさん» マナツ様☆コメントありがとうございます！本当に励みになります。ＳＪがお好きなのですね＾＾お好きなメンバーはいらっしゃるのでしょうか？頑張ってお兄さん達も書いていきたいです！ (2014年8月8日 23時) (レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
マナツ - めちゃくちゃ面白いです!!!もう少しsuperjuniorが出てくれると嬉しいです!!!続き楽しみですo(^o^)o更新頑張ってください(*^^*) (2014年8月8日 18時) (レス) id: 78ae110d38 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - mchさん» mch様☆コメントありがとうございます！SMF大好きなので、完全に趣味の世界ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントとっても励みになります！チャニョルがどう行動していくか、見守ってあげてくださいませ☆ (2014年8月4日 23時) (レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2014年7月20日 0時
