親友の思い ページ21
ごめん、A。
俺。絶対にお前を傷つけさせないから。
【ＫＡＩ ＳＩＤＥ】
今日も練習室にカンヅメになっていたら、先生に衝撃の言葉を告げられた。
「Aに練習の手伝いをしてもらう。支度をしてもらっているから、少し待て。」
「Aに！？どういうことですか！？」
思わず食って掛かると、先生は宥めるように俺の肩に手を置いた。
「この一週間、お前が努力しているのは知ってる。だけど、今のお前は、曲を感じる事が
出来ていない。だから、Aに頼んだ。」
俺がふがいないから、Aを巻き込んでしまった。
こんな事で過去を思い出させたくないのに。
悔しくて、ぎゅっと拳を握りしめた。
「ジョンイナ…。」
ためらいがちにギョンスヒョンが声をかけてきた。
「ごめん。僕も、Aさんに頼んだ。」
「っ！ヒョン！なんで！」
思わずヒョンの肩をつかむ。
ヒョンは一瞬痛みに顔をしかめたけれど、振り払うことなく、静かに俺の眼を見た。
「お前、今踊ってて楽しいか？」
何、言って…？ 楽しい…？
当たり前じゃんか。ダンスは俺のすべてで、それで…。
「そんな眉間にしわ寄せた顔で踊ってても、楽しいと言えるのか。」
言いかけた言葉が止まる。
…ヒョンの言う通りだ。
肩を掴んでいた手が力なく滑り落ちる。
「Aは…何て？」
「自分はもうお前と一緒のフィールドに立てない。だから、他の練習生に頼むべきだって。」
「そう…。」
「でも、お前が。楽しく踊れてないと言ったら、ジョンイニに対して出来ることがあるなら
とＯＫしてくれた。心配ばかりかけてきたから、せめてもの償いだって。」
A…。
「ジョンイナ。Aの立場はお前が一番よくわかってるだろ。批判されるのを覚悟で
引き受けたAを。お前が守れ。俺たちも、絶対に協力するから。」
厳しい言葉だけど、俺の為にAを説得してくれたヒョンの優しさ。
ありがと…。
俺、絶対成功させてみせる。
ダンスの先生から話を聞いたんだろう。歌の練習をしていたメンバーまでも全員が
練習室に集まってきた。全員がどこか緊張してる。
俺は、いつものようにストレッチをしながら、精神を集中させた。
その時。
カチャリ…
ドアが開いて、Aが入ってきた。
ドクン、ドクン。血が、沸き上がるのがわかる。
タンク型のレオタードにパフスリーブのカシュクールニット。
チュチュに似たスカート。
昔に、戻ったみたいだった。
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ステラ(プロフ) - pirokoさん» ｐｉｒｏｋｏ様☆コメントありがとうございます！ちょこっと凹んでいた所だったので、本当にうれしいです。今繁忙期でなかなか書けない状態が続いていますが、暫く亀更新でもお付きあい頂ければ嬉しいです。 (2014年9月18日 0時) (
レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
piroko(プロフ) - とても面白いです。続きが是非読みたいです。大変だとは思いますが、続き待ってます！！ (2014年9月16日 18時) (レス) id: 63490a15cd (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - マナツさん» マナツ様☆コメントありがとうございます！本当に励みになります。ＳＪがお好きなのですね＾＾お好きなメンバーはいらっしゃるのでしょうか？頑張ってお兄さん達も書いていきたいです！ (2014年8月8日 23時) (レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
マナツ - めちゃくちゃ面白いです!!!もう少しsuperjuniorが出てくれると嬉しいです!!!続き楽しみですo(^o^)o更新頑張ってください(*^^*) (2014年8月8日 18時) (レス) id: 78ae110d38 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - mchさん» mch様☆コメントありがとうございます！SMF大好きなので、完全に趣味の世界ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントとっても励みになります！チャニョルがどう行動していくか、見守ってあげてくださいませ☆ (2014年8月4日 23時) (レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2014年7月20日 0時
