葛藤 ページ20
「協力、してあげたいんです。でも…。」
ソファに座って、ためらいながら思いを言葉にしていく。
「私は、もうジョンイニと同じフィールドに立つことはできません。
だから、これからの事を考えれば、ジョンイニは別の人と組んだ方がいいと思うんです。」
ギョンスさんは静かに話を聞いてくれている。
「練習生を辞めたのに、また戻ってきた事を快く思わない人がいるのは知っています。
彼らからすれば敗北者の私が、ジョンインの練習相手を務めるなんて、きっと
一生懸命練習している皆の気持ちを傷つけてしまうんじゃないかって…。」
段々しりすぼみになって消えた声。
ギョンスさんに呆れられたかもしれない。
ぎゅっと自分の手のひらを握りしめた時。。
「ジョンイニは…この一週間、ほとんど宿舎に帰ってないんだ。」
え…？
思わず伏せていた顔を上げる。
「あんな姿、初めて見る。いつも誰よりも楽しそうに踊るのに。
今は、すごく辛そうに踊ってて。
休まないとダメだって宿舎に連れて帰るんだけど、皆が寝てるうちに、また事務所へ…。」
差し入れをした時。あの時にはもう悩んでいたって事…？
すごく疲れているのはわかっていたけれど、悩んでいたなんて。
ごめん…親友失格だね。
「Aさんのことは、リョウギヒョンやキュヒョニヒョンからよく聞いていたよ。
ジョンイニとのダンスは、本当にすごかったんだって。ずっと、カップルダンスの時は
ペアを組んでいたんでしょ？」
澄んだ瞳が私をまっすぐに見つめるから。
コクリ、と頷くと、優しく目が細められた。
「ジョンイニはさ、人に弱ってる所見せるの嫌がるから。だから、Aさんにも
言わなかったんじゃないかな。」
私の心を読んだかのような言葉に、心の強張りがゆるゆると解けていくのがわかる。
「ジョンイニは、ＥＸＯのセンターとしてすごいプレッシャーを受けてて。
いつも出来ることが出来なくなっているんだと思う。
だから、がむしゃらに練習していた時の自由な気持ちを思いだす為にも。
Aさんにって、先生は思ったんじゃないかな。」
ギョンスさんは手にしていた紙を渡してくれた。
これ、譜面？
「その曲なんだ、行き詰ってる曲。」
譜面に目を落とすと、緩やかな旋律が浮かぶ。
「ルハニヒョンが言ったけど、僕たちは家族だから、Aさんを批判する人がいれば、
僕たちが容赦しない。」
「ギョンスさん…。」
「だから、ジョンイニを助けてあげてほしい。」
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ステラ(プロフ) - pirokoさん» ｐｉｒｏｋｏ様☆コメントありがとうございます！ちょこっと凹んでいた所だったので、本当にうれしいです。今繁忙期でなかなか書けない状態が続いていますが、暫く亀更新でもお付きあい頂ければ嬉しいです。 (2014年9月18日 0時) (
レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
piroko(プロフ) - とても面白いです。続きが是非読みたいです。大変だとは思いますが、続き待ってます！！ (2014年9月16日 18時) (レス) id: 63490a15cd (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - マナツさん» マナツ様☆コメントありがとうございます！本当に励みになります。ＳＪがお好きなのですね＾＾お好きなメンバーはいらっしゃるのでしょうか？頑張ってお兄さん達も書いていきたいです！ (2014年8月8日 23時) (レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
マナツ - めちゃくちゃ面白いです!!!もう少しsuperjuniorが出てくれると嬉しいです!!!続き楽しみですo(^o^)o更新頑張ってください(*^^*) (2014年8月8日 18時) (レス) id: 78ae110d38 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - mchさん» mch様☆コメントありがとうございます！SMF大好きなので、完全に趣味の世界ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントとっても励みになります！チャニョルがどう行動していくか、見守ってあげてくださいませ☆ (2014年8月4日 23時) (レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2014年7月20日 0時
