遺志 ページ13
「おばあ様。ただいま。」
マリナ・デル・レイを一望できる高台の教会。
ガラス張りの明るい教会で祖母は眠っている。
祖母が好きだったユリの花束を置いて、私は昔と同じように語りかけた。
「ソウルは、だいぶ変わっていたよ。江南の町はとても綺麗になってた。
城北洞の家には帰っていないの。ダメだとわかってるけど…ママも私には会いたくないと思うから。」
胸元のネックレスがシャラと音を立てた。
まるで祖母に窘められている様に感じる。
「ごめんなさい。ただ、私はママにこれ以上辛い思いをしてほしくないの。
私を見ると、ファヨンを思い出すから。ママには穏やかに過ごしてほしいの。」
私は、カバンから一枚の写真を撮りだして掲げて見せた。
「これがね、今私が一緒にお仕事をしている人たち。
オッパ達は、私の事を家族だって言ってくれた。
私にもね、家族が…居場所が出来たんだよ。
だから、私も皆の力になりたい。頑張って支えたいの。」
写真を見ると、ＥＸＯの皆の声が聞こえる様。
秋夕のお休みに入る前に、アメリカに行く話をしたら、
皆で写真を撮ろうとジュンミョンオッパが言いだして、どんなポーズでとるか？とか
どんな並びでとるか？で凄い騒ぎになった。
「やっぱポーズはこうでしょ！」
「…え〜、ジュンミョニヒョン、古いでとぅ…。」
「セフナ、いくらダサくてもヒョンに対してそんな事言っちゃダメだよ。」
「ギョンス…さりげなく一番酷いんじゃ…。」
「あーあ。ヒョン落ち込んじゃったじゃん…。」
「ヒョン、しっかりして下さい。俺、そのポーズやりますよ！」
「ありがとう〜ジョンデヤ〜。」
「ねーねー たいちょお、髪の毛乱れてない？だいじょうぶ？」
「タオ、それよりジャジャ麺のタレが付いてる。」
「えええ？！どこ！？とってぇぇ！！」
「はい、タオ。ヌレティッシュ。」
「ありがとう〜シンシン！」
「やばっ！前髪縛ってたら変な跡がついてる！どうしよ〜！しうちゃん！」
「うわ！ルウハン後ろからタックルするな！」
「どうでもいいけど、ヒョン達早くして。」
「うっわ！ジョンインが生意気いうー！」
いつも賑やかな会話を思い出して、笑顔になるのがわかる。
オッパ達と過ごした時間はまだ短いけれど、こんなにも私の中で大きな存在になってた。
「私、生きる。おばあ様が願ってくれた様に。
一生懸命、自分の力で歩くから。見ててね。」
生きる。初めて言葉にした思い。
大丈夫よ、そう声が聞こえた気がした。
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ステラ(プロフ) - pirokoさん» ｐｉｒｏｋｏ様☆コメントありがとうございます！ちょこっと凹んでいた所だったので、本当にうれしいです。今繁忙期でなかなか書けない状態が続いていますが、暫く亀更新でもお付きあい頂ければ嬉しいです。 (2014年9月18日 0時) (
レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
piroko(プロフ) - とても面白いです。続きが是非読みたいです。大変だとは思いますが、続き待ってます！！ (2014年9月16日 18時) (レス) id: 63490a15cd (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - マナツさん» マナツ様☆コメントありがとうございます！本当に励みになります。ＳＪがお好きなのですね＾＾お好きなメンバーはいらっしゃるのでしょうか？頑張ってお兄さん達も書いていきたいです！ (2014年8月8日 23時) (レス) id: c3640de5c1 (このIDを非表示/違反報告)
マナツ - めちゃくちゃ面白いです!!!もう少しsuperjuniorが出てくれると嬉しいです!!!続き楽しみですo(^o^)o更新頑張ってください(*^^*) (2014年8月8日 18時) (レス) id: 78ae110d38 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - mchさん» mch様☆コメントありがとうございます！SMF大好きなので、完全に趣味の世界ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントとっても励みになります！チャニョルがどう行動していくか、見守ってあげてくださいませ☆ (2014年8月4日 23時) (レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2014年7月20日 0時
