飴 ページ46
ヌナが元気になってくれて嬉しい。
けど、複雑な気分でとぅ…。
【ＳＥＦＵＮ ＳＩＤＥ】
ヌナが倒れたって聞いた時、本当に怖かった。
事故にあった直後のヌナは魂を失った人形みたいで。
いつも「セフナ」と優しく笑ってくれる瞳は僕を映してくれなかった。
事務所に入った時、初めて喋ったのがヌナ。
事務所の仕組みを教えてくれて、ジョンイニヒョン達にも紹介してくれた。
ヌナはダンスがすごく上手くて、いつもレッスンはジョンイニヒョンとペアだったから。
それが悔しくて、ヌナと踊りたくて、必死に練習を頑張った。
一緒のクラスに昇格したとき、ヌナはお祝いといって、パッピンスを奢ってくれた。
二人で食べたパッピンスは本当においしくて、今でもあの時撮ったセルカは大事にとってる。
(ヒョン達には教えてやらない！)
事務所を辞めるとき、泣いて引き留める僕に困った様に笑ったヌナ。
どこにいてもセフンの事を心配しているからね？と言って、
アメリカの携帯番号を教えてくれた。
だから、この２年、ずっとメールや電話で連絡を取り合ってた。
ヌナが帰ってきたとき、本当にうれしかった。
またヌナと一緒にいられるって。
でも、現実は…
「A！バブルティー買ってきたよ！一緒に飲もう！」
「ちょ！ルハニヒョン、ずるい！俺たちも一緒に買ったのに！」
「諦めろ…ベク。あーなったルゥハンは止まらない。」
「ミンソギヒョン！何悟ってるんですか！」
思わず、溜息。
この間ヌナが過去の事を話してから。
ヒョン達が前にも増して過保護になった。
喧騒から離れ、片隅のベンチで俯いた。
ヒョン達なら、きっと味方になってくれるし、
ヌナが安心して居られる場所が増えるのはいいことだけど。
でも、面白くない。
僕の、ヌナなのに…。
「セフナ？」
大好きな声に慌てて顔を上げると、ヌナは僕の顔をのぞき込んでいた。
「大丈夫？疲れた？」
「そんなことないでとぅ…。」
つい伏し目になってしまったとき。ヌナの綺麗な指が、僕の唇に触れて。
甘い何かが口に入ってきた。
「ヌナ…？」
「しー！」
ヌナは静かに、というジェスチャーをして、悪戯っぽく笑った。
「一個しかないから、セフニにあげる。元気がでるキャンディだよ？」
僕が元気ない事に気づいて…。
思わずヌナのウェスト辺りにぎゅっと抱き付いた。
後ろでヒョン達が騒いでいるけど、気にしない。
「セフナ？」
優しい手が背中を撫でてくれる。
今だけは。僕だけのヌナでいて。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
