名前 ページ35
やべぇ。ここどこだ。
【ＢＡＥＫＨＹＵＮ ＳＩＤＥ】
ぶすくれたタオを引っ張って外に出た。
おっ。今日は人がいなくてラッキー。
追っかけの子がいると、Aいつも緊張してるから。
あれってやっぱり嫉妬されると怖いってヤツなのかな？
とりあえずパンダの好きなアイスクリーム屋？に行くことにした。
てか、アイスクリーム屋って何だ？そんなのこの近くに有ったか？
俺はソウル出身じゃないから、この辺りはあまり詳しくない。
練習生時代はもちろん、メンバーに選ばれた今でも、あまり出歩いた事がなかった。
理由は簡単。練習生期間が短い俺とジョンデは補修レッスンがたくさんあって、
遊ぶ暇なんてなかったんだ。
案の定というか、タオはあちこちのお店に寄っては、Aに話しかけている。
最初は戸惑っていたAも、楽しそうだ。
普段は大人びてるけど、タオと笑う姿は歳より幼く見えて。
何だか可愛かった。
って、今何時だ？
そう思ってスマホを出すと、けっこう時間食ってて。
ヤバイ！マネヒョンに怒られる！！
戻らないと…って。
そもそもここどこだ！？
事務所までどのくらいかかるとこ？！
出掛けにチャニョリに大見得切って出てきたのに、結局迷ってんじゃん俺！！
タオに声をかけて店に向かわせるのと同時に、スマホの地図アプリでコッソリ位置確認。
…なんだ。清潭の交差点あたりじゃん。
事務所からそんなに離れてないから、これなら大丈夫そうだ。
その時、スマホがぶるぶると震え、着信を知らせる。
ミンソギヒョン？？
「はい。すいません、タオが寄り道して。え？今ですか？清潭ですけど…。」
清潭？とヒョンが繰り返した瞬間、電話の向こうで、大声で騒いでる声が聞こえた。
今の声、チャニョラとジュンミョニヒョン？？
「ヒョン、何かよく聞こえな…え？戻ってこい？え、ちょっと…」
話ながらパッと顔を上げたら、少し前にいた筈のAにぶつかりそうになった。
「うおっ！Aいきなり立ち止まるなよ。危ないだろ。」
Aに声をかけた時。その体がぐらりと傾いだ。
スローモーションの様に力をなくして崩れ落ちる体を俺は必死に支える。
「A！A！どうしたんだよ！」
俺の叫び声に、先に行ったタオが慌てて戻ってきて反対側からAを支えた。
Aの顔は真っ青で。
焦ってAの名を呼んだとき。蒼白な唇からかすかに毀れた声。
「ごめん…ごめんね…ファヨン…。」
ファヨンって誰だ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 720人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
