発端 ページ33
「タオのこと、さんづけしたら、返事しない！」
お前は小学生か！
【ＢＡＥＫＨＹＵＮ ＳＩＤＥ】
今日は朝からどんよりと曇って、蒸し暑かった。
蒸し暑い練習室に、疲労がイライラに変わっていく。
あぁ、なんか冷たいもの食べたい。
少しでも冷たい個所をもとめて床に転がってみる。
ジョンイニ、まだ踊ってんのか。すげーなホント。
マネヒョンに止められても、納得いくまでやめないもんな。
腰の件もあるし、流石に休憩させた方がいいか。
そう思って立ち上がろうとした時。
「ジョンイナ。」
Aの声がしたと思ったら、ぴたりとジョンイニは踊りを止めた。
「もう！ちゃんと休んでって言ったでしょ？」
「…ん。」
ばつの悪そうな顔をするジョンイナ。
お前、本当にAには頭上がらないのな。
前にそう言ったら、憮然とした顔をされたけど。
「A。」
冷たいおしぼりを配っていたAはタオを振り仰いだ。
「タオさん、どうしたの？」
「ずるい。」
「え？」
「どうしてカイは呼び捨てなのに僕はさん付けなの？」
大きな目をさらに大きくして、Aはタオを見つめてる。
タオ…お前は小学生か…。
「セフナもテミンも愛称なのに！ずるい！」
「あ、ええと…深い意味があるわけじゃなくて、ただ…。」
Aはワタワタとタオの前で焦ってる。
「タオ、我儘言うんじゃない。」
クリスヒョンがとりなすけど、タオはひかない。
「タオのこと、さん付けしたら、返事しない！」
完全にへそを曲げたパンダはそっぽを向いてる。
あーあ。こうなったタオは手ごわいからな。
仕方ない。ひと肌脱ぎますか。
「ねージュンミョニヒョーン、暑いからアイス買ってきていい？」
俺の一言にヒョンは笑って頷いた。
「ああ、いいね。今日は暑いから。」
「おい、タオ手伝え。それからAも。」
タオはしぶしぶ、Aはほっとした様に頷いた。
「じゃーちょっと行ってくるわ。」
「ベク、あの」
チャニョラ、何心配そうな顔してんだよ。
「何だよ。アイスの味は店着いたら電話するから。」
「うん、ありがとう。…じゃなくて！ベク大丈夫？」
「大丈夫？って何？」
「道わかる？ベク方向音痴だから…俺行こうか？」
「〜〜〜！パボ！！！すぐそこじゃんか！バカにしてんのか！」
思い切りチャニョラの足を踏んでやった。
…もしも。
もしもこの時チャニョラについてきてもらっていたら。
あんなことにはならなかったのかもしれない。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
