自由の意味 ページ32
ガタン、ゴトン…
揺れる地下鉄の中で、ぼうっと座っていた。
手にはお土産として持たせてくれた沢山の自家製野菜。
そして…先ほどのレオタードとトゥシューズ。
洗って返すと言ったら、ミンジュは首を振った。
「それ、ママがAの為に選んだの。」
「え？」
「絶対似合うって。ママはAは踊りを辞めないって信じてたよ。」
「先生…。」
庭から二階を見上げると、子供たちにバレエを教える先生の姿が見える。
「ねえ、A。」
「ん？」
視線を戻すと、真剣なミンジュの瞳。
「もう、自由になって。あなたは十分苦しんだわ。もう、いいのよ…。」
「ミンジュ…。」
地下鉄の音が、ｉｐｈｏｎｅから流れるチャイコフスキーを打ち消す。
自由…か。
自由って、何だろう。
忘れることが自由なのかな…。
それなら…私は自由にならなくてもいい。
(A)
頭の中に声が響く。
(見て！A！)
ツキン、と頭に痛みが走る。
(A！)
霞んだような笑顔しか思い出せない。
「忘れるなんてできないよ…ミンジュ…。」
こぼれた涙を手にした本で隠して。
私はゆっくりと目を閉じた。
今はただ、無性に皆に。ＥＸＯの皆に会いたかった。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
