嫉妬 ページ25
Aの心を占める人たち。
決して勝てないその人たちに俺は嫉妬する。
【ＣＨＡＮＹＥＯＬ ＳＩＤＥ】
Aについて昼食の買い出しに出かけた。
俺マジついてる！
真面目にダンスの練習してたから神様のくれたご褒美かも？
「オッパ、ごめんね。来てもらっちゃって。」
申し訳なさそうに見上げるAが可愛くて。
俺はゆるむ頬を引き締め、さりげなく道路側にたってAをガードする。
「ルゥハンさんがマリナーラ、ウーファンオッパとタオさんがビスマルク…。」
ブツブツと注文を繰り返しているA。
「ミンソギヒョンがスジェビ、ジュンミョニヒョンはジャジャ麺。」
「やー！オッパ！ピザ屋さんに行くのにどうしてスジェビなの！」
わざと違う品物を言うと、Aは怒ってパシパシと腕を叩く。
忘れちゃう〜！と焦るAを見て笑っていたら、携帯が鳴った。
Aはびくっとすると、慌てて携帯を探してる。
もともとiphoneユーザーだったのに、会社から貸与された端末はAndroidで。
初めて使うAndroidにAは四苦八苦。
「メール？電話だった？」
「う。たぶん、メール。」
アワアワとメールを読んで、ユファオンニに電話しないと、と呟いたAは、
画面を見つめて停止すると、しばらくてゆっくり俺を振り仰いだ。
「オッパ。電話帳ってどこにあるの？」
「電話かけるときに電話帳使わなくていいんだよ。」
「お願い。教えて…。」
俺に端末を渡して、ちょっと背伸びをして手元をのぞき込むA。
思いかけず近くなった距離にドキドキしながら画面を見ると。
「あ。」
思わず間抜けな声が出る。
「オッパ？」
不思議そうな声に我に返ると、ここをこうしてと使い方を説明した。
「ありがとう！」
Aの笑顔に満たされると同時に、心に湧き上がる暗い気持ち。
待ち受けに表示されていたのは、俺たちの憧れの大先輩で。
今の俺じゃ天地がひっくり帰っても太刀打ちできない人たち。
まだ幼かったAは、まるでお姫様みたいに可愛がられてた。
あの写真を撮った日の事はいまでも覚えてる。
日本でのツアーを終えて帰ってきた彼らは、真っ先にAに会いに来て。
さも当たり前のようにAを抱き締めるユノヒョン。
その後はジェジュンヒョン、ジュンスヒョン、ユチョンヒョン、チャンミニヒョンで
取り合いになり、結局ユノヒョンがAを抱っこして撮った。
あの時俺は。目の前の壁がどれだけ高いか知ったんだ。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
