怒涛の一週間 そのに ページ23
「A〜〜〜〜〜〜！」
え！なんでここにいんの？
【ＫＡＩ ＳＩＤＥ】
フォーメーションの練習中、相変わらずくるくると働いているAを見る。
足にはまた新しい傷やタコができてる。きっと今でも練習を欠かしてない。
楽しそうにアドバイスをしてくれる姿をみていると、これでいいのかと思う反面、
どうしても昔みたいに一緒に練習できたらと思ってしまう。
Aの気持ちを思うと、言えなくてモヤモヤしてる。
モヤモヤを振り払いたくて無心で踊っていたら、Aの声が俺を現実に引き戻した。
「ここに立ってね。」
立ち位置の目安を作って皆に説明するAを見ていたら、懐かしい事を思い出した。
いつか三人でＳＭＴの舞台に立とうと誓って、コラボレーションダンスを練習した事があった。
いつものように俺とテミンは立ち位置の件で喧嘩。それを見ていたAが必死に仲裁して、
それでも喧嘩をやめなかった俺たちは、ジュンミョニヒョンがとりなしてくれるまで、
Aに許してもらえなかった。
懐かしいな…そう思ったときに、またしてもドアが吹っ飛びそうな勢いで開いた。
…と同時に響いた叫び声。
「A〜〜〜〜〜！」
いるはずのない人物の登場に皆目がテンになってる。
「テミ「A〜〜〜〜！」
俺の呼びかけを華麗にスルーして、テミニはAに駆け寄った。
お前、本当に俺の親友？！
「…テミナ？」
Aも唖然としてる。
「そーだよ！Aの親友イ・テミンでっす！！まさか忘れてないよね？」
「忘れるわけないでしょ！今日本に行ってるって聞いてたのに。」
「そうそう。日本にいたんだけど、ミノヒョンからAが帰ってきたって聞いて
いてもたってもいられなくてさ。先に帰ってきちゃった！」
びっくりした？ねえ？と愛嬌をふりまくテミニを見ていたら、なんか腹が立ってきた。
昔から本当にA馬鹿！！
憮然とした俺に気づいて、テミンは両手で俺とAを抱き寄せるとぎゅっと力を入れた。
「これで、そろったな。Aが帰ってきて、俺たちは無敵だ。」
「ああ。」
「うん。」
三人でもう一度ぎゅっと抱き合って、顔を見合わせて笑う。
何か上手くいきそう、そう思った時。
テミニの視線がAの足に向けられて、息をのんだ。
お前も気づいたんだろ。
何かを言いかけるテミニを目で制する。
テミニは何か言いたげだったけど、やがて頷いた。
A。俺たちは、お前を諦めない。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
