憧憬 ページ22
昨日はさすがにびっくりした。
ヒチョルヒョンの殺気に皆凍り付いた様に動けなくて…。
…なのに、あのの殺気にも構わず笑顔を見せたAさんてツワモノすぎ。
【Ｄ．Ｏ ＳＩＤＥ】
今日からダンスのフォーメーション練習。
踊るだけでも大変なのに、次々とポジションを変えていく振付に必死についていく。
「…ギョンス〜 次のポジションどこだっけ！？」
隣でチャニョルが情けない声で訴えるけど、とりあえず無視して、
ひたすらジョンイニの動きを観察する。
その時、視界の片隅にAさんが映った。
振付の先生に何か言うと、ジョンイナ、と呼びかける。
無心に踊っていたジョンイニは、Aの声に反応して踊りを止めた。
珍しい。いつもは肩を叩いたりしないと気が付かないのに。
不思議そうな顔でAさんに近づくと、白い何かを渡されて益々困惑した顔になった。
いや…その表情のまま僕をみられても…。
ごめんジョンイナ。僕もわからない。
そのまま引っ張られ、練習室のセンターに立たされたジョンイナ。
Aさんはその足元で白いテープを使ってマークを付けている。
何してるのか気になって見つめていると、顔を上げたAさんと目があった。
「ギョンスさん、ちょっとお願いします。」
「え。僕？」
突然呼ばれて動揺する僕を後目に、楽しそうに待っている。
「ここに立ってくださいね。」
足元に白いテープを張られて、僕も困惑。
彼女はお構いなく次々にメンバーを呼んではマーキングを続けた。
「A、これなに？」
ジョンイニの問いに、Aさんはニコリと笑った。
「立ち位置の目安です。」
前から見ていると、メンバーそれぞれの歩幅が違うためか、少しずつずれ始め、
それがバラバラに見えてしまうんだって。
「左足を今引いたラインに合わせて、前の人の歩幅に合わせると綺麗に見えます。」
なるほど。鏡に映った自分たちの位置を確認すると綺麗に整っている。
「Aすっげ〜！さすがA！！」
…チャニョラ…うるさい。
でも、本当によく知っていると思う。
あのジョンイニがダンスの事で相談するのはAさんだけ。
僕は見たことないけど、きっと、とても上手かったんだろう。
見て…みたいな。そう思うのはいけないことだろうか。
その時。
「A〜〜〜〜〜〜！」
バッターン！！！
ドアが弾けるように開いた瞬間、走りこんできた人物を見て、思わず盛大なため息が漏れた。
何なんだこれは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 720人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
