反省と仲直り ページ16
【ＫＡＩ ＳＩＤＥ】
なくとなく、ここにきてしまった。
最上階の非常階段の踊り場。
ここは、俺とテミンとAがいつもいた場所。
クラスが昇格した事をここで報告しあって、先生に怒られたら泣いて。
いいことも悪いことも全部ここで共有してきた。
言い過ぎたかな。
A、すごく傷ついた顔してた。
なんで俺いつもこうなんだろ。
テミニならもっとうまく言えたかな。
自己嫌悪でタオルを被って座り込んだ。
絶対に戻ってくるって信じてた。
あんなにも一生懸命に練習してたAが諦めるなんて思ってもみなかったんだ。
なんでメイクアップ？
確かに昔から器用で、ユファヌナにメイク教えてもらっては、それを俺たちに試してた。
でもそれより好きだったじゃんか。ダンスと歌。
何で手放したんだよ…A…。
しばらくぼうっと沈んでいく太陽を見つめていた。
Aの傷ついた顔が頭から離れない。
やっぱ。謝ろう。
ごめんって。で、おかえりって言おう。
でも納得はできないから、ちゃんと理由を聞こう。
心を決めて立ち上がった時。後ろでドアが開いた。
ここ、覚えてたんだな…A。
「ジョンイナ…。」
そんな不安そうな顔するなよ。
ジュンミョニヒョンも一緒にいて、少しほっとした。
「ジョンイナ、ごめんなさい。私「ごめん。」
Aの言葉を遮って俺は頭を下げた。
「ごめん。さっきは言い過ぎた。ちゃんとお前の話聞いてないのに。ごめん。」
「ジョンイニは悪くないよ。私がちゃんと説明してないからいけないの。
私こそごめん。」
Aも一緒に頭を下げる。
「二人とももういいだろ。まずは顔をあげて。」
ヒョンの声に恐る恐る顔を上げると、Aと視線がぶつかった。
自然と笑えてきて、あいつも笑ってる。
「おかえり。A。」
「ただいま。ジョンイナ。」
「うん。仲直りしたところで。本題。A、訳を聞かせてくれるかな？」
「ヒョン。」
「俺だって納得しているわけじゃないよ。教えてくれるね？」
Aはヒョンの顔を見て頷くと、ポツリと言葉をこぼした。
「歌えないの。もう…私は。」
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
